闇夜の中で輝く光2 (ページ4)

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駿佑side

和也「駿？なんか顔色悪くない？」

駿佑「大丈夫」

心配かけてるわ

謙杜「いや、大丈夫ちゃうやろ…」

鋭い目で見られて

駿佑「ちょっとさ…嫌な夢見てん…」

正直に話すことにする

謙杜「そうなん？」

駿佑「昔の夢…」

和也「駿…」

駿佑「10年前さ…3人で家出したん覚えてる？」

謙杜「うん…そりゃ…」

和也「悪い人らに連れ去られそうになったよなぁ、忘れられへんわ…」

謙杜「でもさぁ、誰が助けてくれたんか…俺知らんねんな」

和也「俺も、騒がしなったなぁってなったら気づけば金さんと銀さんの家やったし」

謙杜「駿知ってるん？」

駿佑「うん」

2人「えっほんま⁉︎」

駿佑「僕が…新吉さんと出会う前に一緒にいた人」

謙杜「え？」

和也「どういうこと？」

駿佑「僕さ…本当の両親から…暴力を受けてた…」

謙杜「え…？」

駿佑「そこに…辻斬りが入ってん…10年前…江戸を脅かす存在って言われてた…黒影組の…官兵衛、半兵衛、以蔵…」

和也「そうやったんや」

駿佑「僕…もしかしたら…黒影組の3人に殺されてた可能性もあるのに…そばにいてくれた」

謙杜「じゃあ…あの時助けてくれたのって…」

和也「その3人…」

駿佑「うん…」

謙杜「そうやったんや…」

和也「金さん達も教えてくれへんかったもんな…」

駿佑「まぁ…あの日以降…黒影組は姿を消したし…」

謙杜「そっか…」

2人は真剣に聞いてくれた