家族って？ (ページ14)

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丈一郎side

和也の過去

俺やったら耐えられへん

和「タツくんは…どうしようもなかった俺を助けてくれた…」

丈「…」

何て声をかけるんが正解…？

和「俺のこと…軽蔑した？」

不安そうに聞く和也

丈「そんなことない！」

とっさに否定する

和「え？」

丈「俺…どう声をかけたらいいんか分からんくて…気の利いた事言えんくてごめん…でも…話す前も言うたけど…何があったとしても和也は和也やし、嫌いになるわけないやん」

俺はそのままの気持ちを話した

和「丈くん…」

丈「お、おい…泣くなや…」

和「嬉しくて…」

急に泣き出した和也に戸惑う俺

和「丈くーん！」

ドサッ！

丈「なっ！離れろ！抱きつくなや！」

和「丈くん、大好き！」

丈「やめろって」

ガチャ

忠「ご飯…お前らもうそんな関係なったん？」

丈「なってへんよ！おい降りろって」

和「はーい」

忠「まぁ仲良くなったみたいでなにより…」

和「おん！」

忠「ご飯食べようや」

和「え、俺作ったのに」

忠「いいって、2人の距離縮まったんやし」

丈「お前料理できるんや」

和「おん、タツくんの手伝いできひんかなーって教えてもらったから」

忠「とりあえず食べた後今日はゆっくり休み、明日にはここに来る子たちの資料見せるから…軽く目通しといて？」

丈「わかった」

忠「それで昼からは必要なものを買いに行く」

和「そうなんや…」

忠「まぁ丈も今日は来たところやしゆっくり休み」

丈「ありがとう」

ご飯を食べて

部屋に戻る

丈「ふぅ…」

まさかまたタツ兄に会うなんて

それに

一緒に施設をやることになるなんてな…

でもせっかくやったら

俺みたいにしんどい思いしてきた子の

手助けがしたい