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雅紀side
忠「ぼくは…まーくんに笑っててほしいねん」
誰も…
そんなこと言ってくれる人はいなかったのに
忠「こえ…出るようになったな」
雅「ほん…とだ…」
忠「これでもっと話せるな」
これは間違いなく
この子のおかげ…
雅「あの…さ…」
忠「なにぃ？」
雅「俺の話…聞いてくれる？」
忠「おん」
ーーーーー
俺の親はもともとシングルマザーだったんだけど
再婚した
それから地獄が始まった
ゴッ！
雅「いや…！痛い…」
再婚相手に虐待をうけた
「うるさい！」
もうあの人にとって
ストレス解消でしかなかったと思う
毎日怖くて
怯えてた
雅「やめて…」
ドボーン！
湯船の中に投げられて
雅「ぷわ…ゴホッ！」
俺は必死に上がろうとするけど
押さえつけられてる
苦しい…
助けて
俺の意識はだんだん遠のいていった
目を覚ましたら病院にいた
それで
声も出なくなってた
ーーー
雅「あ…ごめん…こんな話」
忠「ううん…ありがとう…」
なんで
この子には話せた
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作者名：シオリ
| 作成日時：2019年4月6日 8時
