自分の居場所4

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大倉side



今日はちょっと夜更かしする気分


のんびりとベランダで座ってたら


なんか気配が


伊「う…」


大「何？俺に何か用？」


伊「いやぁ…その」


大「別にごまかさんでもいいのに」


伊野尾くんは隣に来た


伊「ねぇ、なんでそんなに仲良いの？」


大「んー…なんかさぁ、ほっとけへんくて…」


伊「俺のことも？」


大「んー、まぁ」


伊「なんで？」


大「理由はない…それはいつもやな」


伊「意味わかんない」


大「別にそう思ってくれていいもん…俺もなんでかって聞かれたら答えられへんし」


そう言ったら答えなかった


伊「俺は…親に無理やり働かされた…」


大「そうなん？」


伊「言うことを聞かなかったら殴られたから…言うことを聞くしかなかった…」


そう言う伊野尾くんは苦しそう


大「大丈夫？」


伊「関係ない…！」


大「じゃあ…なんで泣いてるん？」


伊野尾くんは泣いてた


苦しんでる


俺はそっと


頭を撫でた


伊「うぅ…グス…」


ポロポロと涙をこぼす


それだけ


苦しい思いをしてきたってこと


それが伝わってきた


支えてあげたい

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