33.面識 ページ38
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年齢の割に大人びた彼女は、
夕陽リリちゃんというらしい。
身長の高いガクさんと刀也くんに挟まれ、
小ささが目立った。
それでもなんとなく保護者味がある。
一通りの自己紹介を終え、
改めてリリちゃんと向き合って座った。
目の前にはなぜか茹でキャベツが置いてある。
好物と言われた割には、
リリちゃんも一向にキャベツに手を伸ばす気配がない。
もしかしたら刀也くんの勘違いか？
歌うま青グラデのＤＫとリリちゃんを混同していたのかも。
…なんでそう思ったんだろう。
そんなＤＫ面識ないのに。
夕「…あぁ！Aさんだったのか。」
変なことを考えている俺の前で、
納得したかのようにぽんと手をうつリリちゃん。
まるで俺を知っているかのような口ぶりだが、
俺的には一切の面識がない。
…もしやアレか。
幼いころ、満天の星空の下。
花畑で出会ったーー
『どっかで会ったことあったっけ、俺たち…。』
夕「なんですか、それ。
典型的なナンパのイタいバージョン的な…ｗｗ」
まぁもちろんそんな夢のある展開ではなく。
本当にリアル初対面だ。多分。
またもリリちゃんは笑い転げ、目に涙を浮かべる。
俺は、隣に座ったガクさんに、こそっと耳打ちをした。
『…もしかしなくとも、
リリちゃんてゲラだね？』
大人びた印象を受けた彼女だが、
笑っている時は少しばかり幼く見える。
かわいらしい印象だ。
…思った以上に笑われてる。
ちょっと恥ずかしくなってきた。
剣「それはさておき、リリちゃんは、
Aさんのことを知ってるみたいじゃないですか。」
お、刀也くんは話を本筋に戻してくれるらしい。
有能な顎だ。
まだ口元に笑いを含んだまま、
リリちゃんは口を開いた。
夕「あのー…ｗ
まぁ有名っていうかなんていうか…。」
あぁ、まだ後の話でしたか。
彼女はそう意味深に、
唇に音をのせた。
つい先ほどまでゲラ笑いをしていたのが嘘のように、
穏やかで、全てを見ているような透き通った笑顔を浮かべる。
彼女の瞳が、俺を捕らえる。
夕「そろそろ甘ったれるの、やめてみては？」
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まつくぐり(プロフ) - hikaさん» コメントありがとうございます。応援を糧に、無理せず更新頑張ります！ (2023年4月10日 17時) (
レス) id: de127923cd (このIDを非表示/違反報告)
hika(プロフ) - コメント失礼します…!!私は1番か、2番がいいです！けどやっぱり大事なのは主様なので、無理はしないで下さいね!!これからも頑張って下さい✨ (2023年4月10日 13時) (レス) @page38 id: 41773f4ad4 (このIDを非表示/違反報告)
まつくぐり(プロフ) - ものさん» コメントありがとうございます！ (2023年4月9日 22時) (レス) id: 2357e3fc93 (このIDを非表示/違反報告)
まつくぐり(プロフ) - 寝る子は育たなかった（ねるか）さん» 素敵なコメントありがとうございます。更新頑張ります！ (2023年4月9日 22時) (レス) id: 2357e3fc93 (このIDを非表示/違反報告)
まつくぐり(プロフ) - 美也さん» コメントありがとうございます！お言葉とお気遣い、本当に嬉しいです。更新頑張ります。 (2023年4月9日 22時) (レス) id: 2357e3fc93 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まつくぐり | 作成日時：2023年1月19日 21時
