読み切り、横尾さん

君に夢中 ページ32

最近君が冷たい。

俺は相変わらず

「わた、わた」

言ってるけど、君からのアピールは少ない。

どちらかというと君は亀梨君アピール。

亀梨君もTV使ってアピールするし………


もちろん、君が俺の事好きでいてくれるのはわかってるんだけど

いくら照れ屋でも、もっともっとアピールして欲しいんだけどな。

最近舞祭組の活動が忙しそうだから中々会えなくて。

久しぶりに河合を誘って買い物。

でもさ、買い物してても


「あ、これ、わたに似合いそう」

とか

「わたとお揃いにしようかな〜」

とか言い過ぎて最終、

「お前、うざすぎて、いつか渉に嫌われるぞ!」

って大きなため息と共に言われた。。


仕方ないじゃん。今俺の世界の中心は君なんだもん。

「まぁ、和にいの怒涛のアピールに渉も無意識に応えてるから焦る気持ちも分かるけどさ」

「………!？え………」

「和にい……お正月に言ってた。どんな事になっても全力で渉支えるって。」

「………」

頭が真っ白になる。北山やニカに負けるとは思えない。亀梨君と君の間にある特別な信頼関係。何があっても俺が入っていけない。


河合がなんか話してるけど頭に入ってこなくて気付いたら道に迷って同じ道何度も歩いてた。

家に帰ってきて、やっぱりモヤモヤして。。

ついつい君の家に足は向かってて。

合い鍵あるけど、一応インターホン鳴らしたら君がでて。

「もう、いつもなら普通にくるのに」

って笑いながらオートロック開けてくれて。

玄関を開けたら


「お帰り、太輔」

って優しい笑顔で迎えてくれた。

君が何気なく言ったお帰りがどれだけ俺を喜ばせてくれてるかわかる？？

君にも同じように夢中になって欲しいな。

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