読み切り、横尾さん

玉ちゃんの胸焼け ページ22

玉にサーフィンに誘われて

「わたも誘うね」

って言ったら

「わた、明日仕事だって〜」

って。

あれ、俺より先に誘ってたの？ってちょっと嫉妬する。

「残念だよね〜せっかく明日はちょっと温かそうなのにな。」

わたがこの間寒いって言ってたのちゃんと気にしてたんだ。

なんだよ、渉の予定も気持ちも把握みたいな……


「なんか、ごめんね 苦笑」

あ、顔にでてたんだ。

「いや、俺こそごめん。」

せっかくだから君と行きたかったな。浜辺で体育座りしてる姿もキュンキュンするのに。

あ、そうだ！


「あれ、ガヤさん、それ」

「うん、わたの板!借りたんだ♡」

そう言って満面の笑顔。

あ、もしかしてあれですか？一緒に行けないけど、せめて「わた」を感じられるものと一緒に行きたいとかですか!?

いや、本当この人の「わた愛」すごすぎるわ 汗


帰りに道具を片付けてるときだった。

「あ〜!!!」

「どしたの!？」

「わた、、傷つけちゃった………」

えっと、わたじゃないし、正確にはわたの板でしょ？


「わたに電話しよう♡♡」

ん？？なんでうれしそうなの？


「あ、わた？うん、……ごめんね、板傷つけちゃった………え♡うん、うん、ありがとう！うん、また夜に行くね♡♡」

「へへへ……」

電話を切り終わった後もひとりでニヤニヤ。

絶対話しかけて欲しそうだけど、ノロケられるし、嫌だ！

「わたね、」

うわ、話し出したよ。。

「板傷つけたのいいよ。って。それよりも、寒くなかった？とか楽しかったとか………」


聞いてもいないのにしゃべるしゃべる。
はい、はい、わかりました。

わた甘やかし過ぎだよ！

もう、お腹いっぱい。


あ〜俺も帰ったら宮田に会いにいくか。

北山さんの片思い→←昔の亀梨くんと横尾さん

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す