side:dt ページ48
スマホの画面側を伏せて、自分も寝る準備をしようと立ち上がった瞬間、突然スマホが鳴り響いた
dt「も、もしもし?」
nb「涼太?ごめんすぐに出られなくて」
dt「あ、いや。俺も遅い時間にかけちゃったし。寝てたでしょ?」
nb「まぁ‥‥うとうと、してた。けどいい。全然気にしなくていい。電話くれて嬉しいし」
寝起きのような低くぽやぽやした喋り方の翔太に、やっぱ申し訳なくなって
dt「うん、急にごめんね?じゃあ、おやすみ」
特に話すことも無かったし、翔太の声聞けて満足だったから、通話を終了しようとした
nb「涼太待って!そんなすぐ切ろうとすんじゃねーよ」
dt「でも翔太、寝てたって‥‥」
nb「まだ寝てねーし。そもそも、それとコレとは別。いいんだよ涼太は。特別なんだから。」
なんでこうゆうタイミングで、どデカい爆弾投げ込むかな‥‥
dt「翔太?あんまりそうゆう事、無理に言わなくても‥‥
苦手でしょ?知ってるから、無理してんのかなって分かるからさ大丈夫だし。俺も、ちょっと調子狂うってゆーか‥‥」
nb「‥‥んなの仕方ねーじゃん。これまでの涼太と会わずにいた時間を埋めようと必死なんだよ。すげー後悔してんだよ俺。
‥‥だから、調子狂わせて悪いんだけど、頑張らせて」
そんな事言われたら何も返せなくなる
調子狂うって確かにそうなんだけど、全然嫌とかじゃないんだ。でも慣れてなくて、どう返答するのが正解か分からなくて、格好良くスマートにって考えれば考えるほど、ドツボにはまってく気がした
dt「頑張る‥‥。そっか
‥‥じゃあ、今度デートでもする?」
nb「えっ?」
翔太の素っ頓狂な返事にハッとした
いま俺、さらっととんでも無い事口走ってしまった
翔太の頑張る宣言に応えたくなって、ちょっと冗談交じりに言ったんだけど
dt「あ、今の無し。ごめん、変な事言った」
冷静さを取り戻したら、凄く恥ずかしいこと言ったなって
nb「無しにすんの無し!
お前、武士に二言はねーんだよ!
する!デート、絶対する!俺、這ってでも行くから!」
早口で巻くし立てるように一気に言った翔太
その圧に押されて俺は‥‥
dt「‥‥分かった。じゃあ来週、店が連休だから。夜、会ってくれる?」
武士とかいつの時代だよって突っ込みも忘れて、受け入れてた
nb「這ってでも行くって言ってるだろ?当たり前だ」
雑だけど真っ直ぐに届く
そんな翔太の言葉に心は揺れた‥‥
・
1146人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:shiro | 作成日時:2022年4月29日 18時