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暫く僕とダテさんは、僕がお店に出てなかった間の話をしたり、僕のテスト内容だったり、他愛もない話をして過ごした
ダテさんが作ってくれたパンナコッタは激ウマで『最高のご褒美でした』って言ったら
ダテさんはちょっと照れたように笑って空になった容器を下げて厨房へと行ってしまった
nb「涼太ー？」
突然、お店の扉が開く音がして振り返って見ると
そこにはスーツ姿のしょっぴーが立っていた
ru「しょっぴー！？」
nb「よぉラウール。涼太いる？
つか何、学校帰りかよ！？うわっ！懐かしいー！！
俺らの頃となんも変わってねーじゃん！」
そう言ってしょっぴーは、懐かしそうに僕のワイシャツのポケットに刺繍されている校章を指でなぞった
nb「なぁ、ブレザーも変わってねぇの？
ポケットにさ、これと同じエンブレムのワッペンついてて
あれすげぇダサくて嫌だったなぁ」
今日のしょっぴーは随分と饒舌な気がする
ru「エンブレムのポケットは無いかな‥‥
話では3年ぐらい前の生徒会で制服の改善案が出て、廃止になったとかって‥‥
って、そんな事より！！
なんでしょっぴーがここ来てんの？お仕事中でしょ！」
そう言い返すと面倒臭いとでも言いたげに1つ息を吐いて再び口を開いた
nb「涼太に用があんの！」
どうしても僕には来た理由を教えてくれない気だな‥‥
ru「ダテさんなら買い出し行きましたー
僕はその間お留守番なんでーす」
ちょっとムッとしたから、ダテさんが洗い物をしに厨房に行ったのをいい事にワザと意地悪でそんな嘘をついた
nb「んだよ、入れ違いかぁ‥‥」
そう言って困った顔で頭を掻くしょっぴーの手には有名な洋菓子店の紙袋
そんなの持って何しに来たんだろう。なんて首を捻ってると
dt「翔太！？」
思いのほか早く洗い物が済んだダテさんが厨房から戻ってきてしまった
nb「ラぁーウ！」
そんな声がして慌てて声とは反対のほうへ顔を背けた
見なくても分かる
今のしょっぴー、めっちゃ怒ってる
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作者名：shiro | 作成日時：2022年4月29日 18時
