ノスタルジア 2 (ページ20)

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nb「どうせ、応援する代わりに康二との仲を取り持てって言いたいんだろ？」

mm「あ、バレちゃった？」

(かぁー！！強かっつーか、人を上手く利用しようとするとこ生意気だな！)

そう思っても口に出さずにグッと堪えて

相手は10コ近く離れた子供なんだ、本気で相手にしたら駄目だ

そう自分に言い聞かせた

mm「だってさ、ただでさえ俺って相手にされてないみたいだし…」

そう言って、さっきまで悪戯な目をしていためめの表情が急に曇った

mm「好きだって何回も伝えてるのに…、高校生は無理って…。でも卒業するまで待てねぇし俺」

力なく笑って見せるめめに、少し同情してしまう

理由はどうあれ、お互い叶いそうで叶わない綱渡りのような恋愛をしている事は間違いないのだから…

mm「だから、少しでも長く康二くんと居る時間が作りたい。何が出来るか分かんないけど、俺と過ごしてる内に少しでも気持ちが動いてくれたら良いなって…」

nb「康二の事本気なんだな…」

mm「本気です！マジで愛しちゃってます！
俺にとって康二くんは神に近い存在ですから！」

康二から聞いためめとの経緯

彼は少し前までここまで華やかな存在では無く、寧ろ地味でいつも後ろの方で傍観者のように立ってるタイプだったって

そんな昔のめめを見つけて変えてくれたのが康二なんだから、そりゃ好きになるし、尊敬もしたくなるのかもしれない

康二はそんなつもり無かったって謙遜してたけど

要は相手の捉え方ひとつでどうにでもなるって事なのかもしれないな…

fk「舘さーん！！」

突然開け放たれた店の扉からやって来て開口一番に涼太を呼ぶどこか頼りない声色

それがふっかのものだとすぐに気づいた

fk「あれぇ？翔太ぁ！
うっわぁ！めめも居るし！！」

いちいちリアクションがうるさい奴だな…

dt「ふっか、どうした？なんか慌てた様子だけど」

fk「あ、やぁ…なんつーか、解決したというか、もう手遅れと言いますか…」

しどろもどろで話すふっかの視線がめめの方に向かっている

そーいやこの店でラウールがバイトしてる事ふっかから聞き出したってめめが言ってたな

dt「うん、なんとなく分かったから座って
お昼食べてくんでしょ？」

fk「わーい！舘さん今日のメニューは？」

(おい切り替え早ぇな…)

ふっかは嬉しそうに俺とめめの間に入って椅子に座った