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nb「そんなの…俺が…きたくて…」
本音をさらけ出せば、涼太はどんな反応をするんだろう…
怖いけど知りたい
知りたいけど、知りたくない
あの頃の気持ちがまだ残っているなんて保証もないし
今更、実は俺もなんて事言えるわけが無い
nb「お、オムライスがまた食べたくなったから、丁度良かった。」
やっぱり俺はあの時と同じで、本音を言えるだけの根性も無くて
nb「それよりさ、店の電話で掛けてくるからマジでビビったわ。」
なんか自分で振っといて情けなくて気持ちが沈みそうだった自分を立ち直らせるように
再度涼太に話を振った
dt「ああ、ごめん。スマホが手元に無くて…」
nb「スマホ手元に無くてよく俺の携帯に連絡できたよなぁ」
そう言えば、先日の涼太の電話があった時、妙な引っ掛かりが俺の中にあったんだけど
不意に出た言葉で先日からモヤってた引っ掛かりとカチリと重なった
そうだ、どうして涼太は手元にスマホが無くて俺に電話かけられたんだ？
昔からしょっちゅう電話していたわけでも無かったはずなんだけど…
dt「まぁ、翔太の番号は暗記済みだし…」
さらりと、さもそれが当たり前だと言わんばかりに涼太はそう言った
のは、一瞬だけ
いつもの涼しい顔が一変、目を見開き慌てた様子で口元を手で隠したかと思うと
みるみる内に涼太の耳が紅く染まり出した
nb「えっ…、それどうゆう意味…？」
意外すぎる台詞と意外すぎる反応に、俺も釣られて驚き聞き返した
涼太は口を押さえたままバツの悪そうな顔で横目で俺をチラリと見る
その反応、自惚れても良いのかな…？期待、しても良いのかな…？
ハッキリとした答えを貰ったわけでもないのに、心臓は高鳴り、顔がニヤけそうになる
nb「りょ…涼太、あのさっ…」
ru「ダテさーん！！2名様はいられまーす！」
勢いよく開いたドアからホウキ片手に2人組の女性客を連れて店に戻ってきたラウールの声に、出かけた言葉を思わず飲み込んだ
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作者名：shiro | 作成日時：2022年1月9日 1時
