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ラウールとめめの通う学校は自由な校風らしく、染髪も自由らしい
それなら思い切ってみようや！っていう俺の提案で、ベネズエラとのハーフで日本人離れした端正な顔立ちのラウールは金髪に決定した
カットはこっちのお任せになるんやけど、ヘアカタログに掲載される予定やからそこはちゃんとラウールに合う髪型にカットさせてもらったで！
まぁ、カットしたんはふっかさんやけど
俺はまだアシスタントになったばかりやから、もっぱらカットの相手はヘッドマネキンちゃんや
次にめめのカットには俺の意見を取り入れてくれた
初見からどうにも厚ぼったい前髪が俺的に気に入らんくて、カットを担当した河合さんに『めめのデコがっつり出して下さい！』ってお願いしたんよね
そしたら見事にめめは化けたんよ
次いでに前髪で隠れてた手入れしてなかった眉も綺麗に整えたりしてさ、めっちゃ男前になったんが嬉しくなって
kj「めめ、めっちゃカッコええやん！！
ホンマに芸能人とかモデルさんみたいやん！！」
mm「あ、ありがと、ございます…」
あんま褒められ慣れて無いのか、めめは顔真っ赤にしてお礼を言ってくれた
その照れた感じの初々しさがまぁ可愛いのなんのって！
ほんまにお兄さん魔がさしかけたのは内緒の話やで
とまぁ、冗談はこの辺にして、2人はカットモデルをしてくれた事をきっかけにうちの店の常連さんになってくれた
定期的にカットに来てくれる2人が珍しく制服のまま来店して来たある日
めめが俺に見せてくれたのは大手モデル事務所の方の名刺
mm「声掛けられた。モデルやってみませんかって…」
何で1番に俺に相談してきたんか、その時は全く分からんくて、でも以前の自信の無かっためめを知っていたから、こんな華やかな世界に飛び込んだら、めめはもっともっと自分に自信が持てるんじゃないかって思った
kj「ええやんっ！！気になるなら挑戦しようや！
俺絶対めめはこういうのに向いとると思うねん！
めめがモデルになったら俺がファン1号や！」
後日その言葉通り、めめはモデル事務所と契約を結んだ
そしてしばらくして、めめが初めて雑誌に掲載された日
その雑誌を手渡され、俺はめめに告白をされた…
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作者名：shiro | 作成日時：2021年9月16日 22時
