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mm「待って！」
コンビニを出て数歩歩いた所でめめに呼び止められ俺は思わず立ち止まった
kj「ちょっ、しょっぴー？」
めめの事気にも止めずに歩こうとしてた康二は俺が立ち止まった事で後ろに引っ張られるような体勢になってしまった
nb「康二、話ぐらい聞こうよ」
康二と知り合って日は浅いし、お互いまともに話したのなんて今日が初めてだけど
それでも康二の人当たりの良さや雰囲気はこの短期間で感じてた
そんな康二だから、今のめめに対する態度の冷たさに酷く違和感を覚えた
何となくだけど、ワザとめめの事突っぱねてるようにも見えて、とにかくめめが不憫に思えてしまって、ついめめの肩を持つような事をしてしまった
俺がそう言えば少し不貞腐れながらも、康二は『仕方ないな』と言わんばかりの表情で、やっとめめと向き合った
康二がやっと向き合ってくれたことに、めめは明らかな安堵の表情を浮かべる
それにしたって、ここまで康二がめめの事を避けようとする理由がわからない
今見た限りでは判断しかねるけど、でもめめは悪い奴じゃなさそうだ
まぁ、外見の圧はすげぇけど、多分内面のほうはきっと…
mm「康二くん、なんでdeuxに移動になったって教えてくれなかったんですか？」
Kj「誰に聞いたん俺の事？河合さんか？」
『河合さん』はふっかの事をdeuxの店長に任命した本店のオーナー兼店長の事
康二が河合さんの名前を出すと、めめは少し困った顔をして頷いた
mm「俺がしつこく居場所を聞いたから…
……康二くん、本店スタッフ全員に口止めしてたんですね…
俺の気持ち知ってて何で？……酷いよ康二くん……」
kj「気持ちを知ったからや！
もういい加減分かれや……。俺がこんな事する理由気づいとるやろ？」
捲し立てるような荒い口調の康二
関西訛りがさらに荒さを引き立たせてくれるから、隣りに立つが人物が本当に康二なのかと疑ってしまうほど別人格に見えて仕方なかった
mm「あんなの理由にならない」
そんな康二に果敢に挑むめめも凄い
康二の冷たい態度や言葉に怯む事無く彼は真っ直ぐに康二を見つめ、自分の気持ちを真っ直ぐに伝えている
そんな彼の態度に、少し応援したい気持ちが生まれてしまった俺だけど、康二がいる手前、部外者があまり口を出して話をややこしくしても悪いから、とにかくこの話し合いの行く末を見守る事にした
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作者名：shiro | 作成日時：2021年9月16日 22時
