ノスタルジア (ページ26)

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ab「翔太も変わんないね」

阿部の言葉に、まだ少し躊躇いながら『そうかな？』とぽつりと零した

kj「あ、ところでしょっぴーは何飲みます？」

(あ、思い出した)

すっごく自然に俺の事『しょっぴー』て呼んでるけど、俺は許可した覚えは無いぞ

nb「ふっか、康二に教えたのお前だろ」

fk「んあ？あぁ、まぁ、そうだけど、別にいいじゃん
翔太このあだ名気に入ってたし」

nb「それは高校時代の時で、三十路に片足突っ込んだ男が呼ばれるあだ名じゃねーだろ！」

そう言うとふっかは『そうかなー』とでも言いたげな顔で小首を傾げる

ru「えー！？駄目なんですか？僕もしょっぴーって呼びたかったなぁ」

そこへ大皿に盛ったシーザーサラダを運んできたあの金髪美少年が残念そうに眉を下げてそう言った

ru「はい、まずはサラダでーす」

そう言って俺たちの前に置かれたサラダにはたっぷりとかかったパルメザンチーズが、まるで雪のようだった

それを見てさっそくふっかが『美味そー』と声を上げて取り皿を準備する

それに続いて佐久間や阿部も次々に箸を手にした

ru「しょっぴーさん駄目ですか？」

うん、もう既に呼んでるな

nb「もういいよ。好きに呼んで…」

半ば諦めモードでそう言えば『やった〜』と本当に嬉しそうに笑った

fk「良かったなぁ、ラウール」

ふっかはサラダを取り分けた取り皿片手ににっこり微笑んでいる

その眼差しがどことなく保護者のそれによく似ていて、思わず苦笑いをした

nb「つか、この子誰！？」

さっきからいるラウールと呼ばれるこの子、初見からしてこの店のバイトくんの様だけど

ふっかや康二とやけに仲良さげだ

そもそも、この短時間で色々情報が溢れちゃって追いつけ無いし

沢山聞きたい事があるのに、結局脱線しまくるし…

そう言うところ、俺たちは昔から変わってないみたいだ