ノスタルジア (ページ24)

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nb「ほん、じつ…貸切！？」

店の前まで来ると入り口前に置かれたブラックボードには白のチョークでそう書かれていた

(まてまて！まさかふっか、わざわざ店まるごと貸し切ったのか！？)

いくら店長へ昇格したからって羽振りが良すぎやしねーか？

昔っから格好つけたがりで、後輩にジュース奢りまくってたけど

それが10年たって規模がエグい事になっていて、ふっかにドン引きした

とりあえず、ふっかからは今日の19時にこの店に現地集合と連絡を貰っているのは事実だ

俺は恐る恐る店の味のある扉を開けた

店内を覗くと、昼間とはまた違う雰囲気に少しだけ緊張が走る

この前の女性の店員は居ないようだ

奥の方からふっかの笑い声がして、少しホッとした

kj「もぉーふっかさんて昔からこんな感じなんですか？」

康二も一緒のようだけど、会話の様子がおかしい

他にも一緒にいる奴がいる

ru「あ、いらっしゃいませ！」

俺が店内出入口のカウンター前でオロオロしていると

172cmある俺がかなり頭を持ち上げて見上げる程の長身の金髪美少年がやって来た

nb「でっか…」

思わず心の声が漏れ出していた

ru「もしかして、ふっかさんのお友達の渡辺さんですか？」

その長身の金髪美少年はにっこり笑ってそう言った

nb「あ、あぁ…」

ru「ふっかさーん！渡辺さんいらっしゃいましたよー！」

俺がそう返すと彼は奥の方にいるであろうふっかを呼んだ

kj「らうー！誰が来たん！？」

ふっかを呼んだはずが、ふっかの後輩の康二が飛んできた

kj「あー！しょっぴーやん！！」

やたら上機嫌な康二が俺を見るなり指をさして昔、俺が呼ばれていたあだ名を叫んだ