ノスタルジア

飯行こうぜ。わら ページ21

ふっかの店で、ほぼお任せでカットとカラーリングをお願いした

首まわりがめちゃめちゃ寒い


けど、会社の女子社員には結構好評だった


ちょっと、素直に喜べない




「渡辺さん、イメチェンですか？髪型似合ってますよ！」


nb「あ、ありがとうございます」





こんなやり取りが暫く続いて数日後






高校時代の6人で頻繁にやり取りを交わしていたメッセージアプリから

じつに10年振りにふっかからメッセージが送られてきた


仕事以外で連絡取り合う人があまり居なくて、メッセージアプリ自体最近じゃ全然ひらくことなかったから

いつの間にかふっかのアイコンがスタジオdeuxの外観の画像になっていた




そんな新発見に時の流れを感じながら、送られてきたメッセージの内容を読んでみる




『翔太が言ってたオムライスの美味い店ってここ？』


というメッセージと共に、俺が食べたあのオムライスと同じものが写った画像が添付されてきた


俺はすぐにそのメッセージに返信をした



『そう！ふっかの店の近くにあるカフェなんだよ』


そう打ち返すと、程なくして既読の文字の後、ふっかから返事が返ってきた


『めちゃめちゃ美味いな！卵がふわとろ！！
マジで常連になるわ俺 わら』


nb「…わ、わら？」


最後の言葉は誤字なのかワザとなのか分からないけど

純粋に、ふっかがあの店のオムライスを気に入ってくれた事が嬉しくて、スマホ画面を見てる顔がニヤけた



『あとさ、面白い情報ゲットしたから！わら
もう少ししたら翔太にも教えてやるよ わら』


nb「面白い情報…？つか、わら使いすぎ。ワザとだったのかよ…」


色々気になる文面だったけど、純粋に連絡を取り合える関係に戻れた事に、俺は喜びを噛み締めていた









ふっかが密かに企てていた『計画』なんて知る由もなく…

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