今日:79 hit、昨日:91 hit、合計:226,690 hit
小｜中｜大
_ ページ17
「ありがとうございましたー」
nb「ご馳走様」
彼女にそう言って店を出た
最後にもう一度彼女の左手薬指を確認したけど
間違いなく指輪はそこにあって
見間違いでも幻でもなかった事実だけが突き付けられた気がした
ここまで現実を突きつけられたら逆に気持ちいいな
涼太への気持ちはまだ残ってるけど、結婚していると分かったら、すんなり受け入れられた
だってもう、どうする事も出来ないじゃないか
人の家庭ぶち壊してまで自分の気持ちを貫けるほど
俺はもう若くない、常識とか秩序とか色々年を重ねてどうする事も出来ない社会のルールを嫌って程この身で受けてきたよ
学生のノリなんてとうの昔に忘れた
だからせめて…
俺の中にある涼太との思い出は、俺の事を好きで居てくれた頃のままで留めておくことにした
それぐらいの我儘、許してくれるだろ？
店の外に出ると真上に登った太陽の日差しが眩しくて
おでこに手を当て日差しを遮るように空を仰いだ
ここ最近天気のいい日が続いていて、日中は随分暖かくなった
風も優しく吹き抜けていく
最高の外出日和だ
スマホの画面を見れば13時20分
1時間ほどこの辺を散策してからふっかの店に向かおうと考えて、俺は歩き出した
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 647人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：shiro | 作成日時：2021年9月16日 22時
