ノスタルジア 4

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いつかは2人がすれ違ってしまうのかなって、でもそんな事あるわけないって思ってた反面、心のどこかでそんな不安もあって

でも何気に俺にとっての心の支えだったから、絶対無いって
一瞬でも頭を過ぎるたびに振り払ってた




まさか現実になるなんて‥‥
実際に直面してしまうと言葉を失ってしまう








dt「ちゃんと話をしろって阿部には言ったよ
佐久間はちょっと疎いけど、言葉にした事は素直に受け止めるやつだからね」


さすが、中学から2人を知ってるからこその意見だ


こうゆう時、俺は少し阿部や佐久間に嫉妬してしまう


俺は幼少期から涼太といつも一緒だったけど、小中学校は別々になってしまったから、習い事以外での涼太の顔を俺は知らなかった


だから、中学時代の大半を阿部と佐久間は一緒に過ごしてたわけで、俺の知らない涼太を2人は知ってるって事だから、俺が知らないエピソードとか出てくると、ワザとじゃないにしろ、やっぱ悔しくなる



俺って心狭いな‥‥






dt「たぶん、大丈夫だよ。もういい大人じゃん？俺たち」


穏やかに顔を綻ばせる涼太


『過剰な干渉はご無用』とでも言いたいのかな


まあ、たしかにそれだな







俺たちはあの頃と違う



間違ったとしても、修正する術は覚えてきた


折れるポイント、ちっちゃなプライドを捨てる勇気





俺もそうだし、たぶん涼太も‥‥



だから阿部もそうだといいな



佐久間は‥‥あいつはどうなんだ？



そうゆう話聞いた事無かったし、純粋すぎるが故にどうこうなるって気も毛頭ないように見えたし


そもそもそんな素振りが微塵にも感じられなかった


まぁ、高校生だった頃の話なんだけど‥‥







(不憫だな‥‥)








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