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ab「俺、本当はずっと佐久間とこうゆうことしたかったんだ」
sk「こ、ゆう‥‥こと？」
仰向けのまま、頭だけ起こして自分の下腹部を眺めた佐久間
sk「うぉあぁっ！！？」
俺の手が自分の服の中に入ったままの状況を、直ぐに察知した佐久間は慌てて体を起こし、俺を突き飛ばした
俺は押された勢いでベッドから落ちてしまった
sk「あ、阿部ちゃん！？
ごめん！！俺びっくりして加減できなくて！」
慌てた様子でベッドの上から落ちてしまった俺を覗き込む佐久間
なんで俺の心配なんて出来るんだよ‥‥
ab「俺のこと殴ってよ」
sk「はっ？えっ？なぐ、る？
なんで？だって、これってただの間違いでしょ？」
ab「まち、がい？」
sk「じゃなかったらイタズラ？
阿部ちゃんヤダな〜。らしくないことしないでよぉ」
(あぁ、何も伝わってなかったんだ‥‥)
そもそも、俺は伝える事を怖がって何もしてこなかったんだから、当然と言えば当然の反応なんだけど
でもやっぱり本人のくちから聞かされてしまうと、堪らないものがある
ab「ごめん‥‥。好きになってごめん
もう無理なんだ‥‥。気持ち隠してるのが辛い‥‥」
もう俺は限界だったんだ‥‥
本当は随分前から
親友でなんかいたくないって思ってたんだ
だけど俺は、そんな自分自身の感情にまで気づかないフリをしてた。それが結果コレだったんだ
佐久間は俺のこと、そんなつもりでいた訳ないってまざまざと見せつけられて
勝手にショック受けてんの‥‥
バカみたいじゃん。ホント、呆れるくらい‥‥
ab「俺帰るね」
佐久間と目を合わさず立ち上がった
sk「阿部ちゃん、待って。俺‥‥」
そこまで言って、言葉が詰まったのか黙ってしまった佐久間
言えるわけないよな
受け入れたって突き放したって、結果は目に見えてる
ab「じゃあね、ちゃんと明日起きるんだよ？
モーニングコールとか、俺もう出来ないから」
sk「えっ？それどうゆうこと‥‥」
言いかけて、佐久間がハッとした表情を見せた
なんでこうゆう時ばかり勘が良いんだろう
俺は自分の荷物を鷲づかんで玄関へと足早に向かった
sk「阿部ちゃんまって！！ちゃんと話しよっ！！」
追いかけてくる佐久間を無視して、靴を雑に履いてドアノブに手をかけた時、佐久間に腕を掴まれた
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作者名：shiro | 作成日時：2022年11月6日 21時
