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sk「翔太、変わってなかったなぁ
また戻れるよね？昔の俺らみたいに、会って話したりぃ、ご飯行ったりぃ、また集まってお酒飲みたい！」
ふわふわにこにこ、危なっかしい足取りで楽しそうに彼は昔の旧友の名前を出した
ab「そうだね、また普通に戻れるよ」
sk「へへぇ〜、嬉しいなぁ」
本当に本当に嬉しそうに彼を語るから、俺はどんな顔して佐久間を見てあげればいいか分からなくなった
嫌な顔になってないだろうか
つまらなそうに話してないだろうか
せめてもの救いは、佐久間が酔っ払ってる事かな‥‥
sk「阿部ちゃん、また翔太に会いに行こうね！
今度はぁ、ちゃんと連絡とって」
ab「そう、だね‥‥」
一瞬だけ、自分の笑顔が引き攣る感覚がした
嫌な奴だ俺
こんな日ばかりは、そうゆうの無しにしようって心に誓ってたのに
見事に俺、嫉妬で腹の中ぐちゃぐちゃになってる
ab「佐久間っ、着いたよ」
タクシーから降りて、半分意識のない佐久間を背負ってアパートの2階角部屋の佐久間の部屋へ向かう
いくら小柄で華奢な佐久間でも、全体重を預けられると結構重い
まぁ、俺が非力なだけなのかな‥‥
照や舘さんなら涼しい顔してお姫様抱っことか出来ちゃうんだろうな
俺って本当に決まらない‥‥
佐久間の部屋の鍵を借りてドアを開けた
久しぶりに佐久間んちへやってきたけど、相変わらず玄関から賑やかだ
片付いてはいるんだけど、細々した物が多いせいで少々圧迫感さえ感じてしまうけど、これが佐久間らしい佐久間の部屋だなって思う
好きなアニメのフィギュアとか小さなぬいぐるみが下駄箱の上を所狭しと並べられてる
佐久間を背負いながら歩く、奥へと続く廊下には沢山の嫁のポスター
扉を開けてリビングに入って、隣のドアを開けると寝室なんだけど、そこは次元が違うほどに趣味一色の空間になっている
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作者名：shiro | 作成日時：2022年11月6日 21時
