Lie〜愛してるから〜(完結)

28、智サイド ページ29

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智「しょーくん、まだかなあ」


しょーくんからもらった合鍵で

もう当たり前のようにしょーくんの家で


愛しい人の帰りを待つ。


最近は全然いちゃいちゃしてなくて。



早くあなたに会って、

これでもかってくらい抱きしめて、


深くて甘いキスをして。




そんな考えをしてたとき、

ガチャっと扉が開く音がした。



しょーくんが帰ってきた！

そう思って勢いよく音がした方を振り向くと



青白い顔をしたしょーくんが立っていた。



智「しょーくん！？」

青白い顔をしたしょーくんは、

足もフラフラで、もう立っているのがやっとって感じだった。



翔「智くん…」


智「どうしたの！？」


おいらは慌ててしょーくんを支えて

手際よく着替えさせてから

しょーくんをベッドに寝かせた。


智「もう、何があったの！」


翔「あー、ちょっと…風邪？」


智「なんで疑問系なの。

今日は相葉くんと仕事だったんだっけ？

よくこんな体で収録したね」


翔「あ…、いや、なんか収録終わってから急に調子悪くなって…さ」


智「そう。…しょーくんさ、もっとおいらを頼ってよ。

特に最近は会えない日が多かったけど、

だからこそ頼ってほしいっつーかさ」


翔「ふふっ」



智「……なんで笑ってるの」


おいら結構真剣に言ったのに。

ほっぺを膨らまして、

ちょっと拗ねてみる。



翔「…俺、愛されてるなって、嬉しくなった。

ね、智くん。ギューってして？」



体調が悪いしょーくんの目は

潤んでいて、愛おしそうにおいらを見つめる。


智「…ほんと可愛い。言われなくてもギューってしてやるから」

さっきまでおいらは拗ねていたはずなのに

もうそんなことも忘れて


おいらはしょーくんの隣に寝転がった。


そしてしょーくんの体を自分の方にむかせ、


力強くしょーくんを抱きしめた。

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