27、雅紀サイド ページ28
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翔ちゃんからのひと言は
今の俺にはあまりにも衝撃的で。
『我慢できなくなったらさ、
俺の血、……吸ってもいいよ』
『その相葉くんの苦しみ、半分分けて』
そんな、そんな優しくて残酷なこと言わないでよ。
俺、我慢できなくなっちゃうじゃん。
翔「…相葉くん？」
翔ちゃんが優しく俺の名前を呼んだ瞬間、
俺の吸血鬼としての本能を押さえることができず
翔ちゃんの肩をつかみ、勢いよく
翔ちゃんの首元に牙を刺す。
ジュルジュルと血を吸いあげる。
翔「…っ…ぁ」
翔ちゃんは必死に痛みから耐えていて。
翔ちゃんの足からカクッと力が抜けたところで
俺は牙を離した。
息があがっている翔ちゃんを見て、
また後悔という波が押し寄せる。
なんてことをしてしまったんだ。
翔「……相葉くんのせいじゃないから…」
俺の心理を読み取ったかのように
翔ちゃんが話した。
翔「俺が、言い出したことだから…。
相葉くんは、何も悪くない」
また、俺の目から涙が溢れはじめる。
雅「しょ…ちゃん」
翔「また泣くんだから…。
でも血を吸うのは我慢できなくなったら、だよ？」
俺も体がもたないから…って
翔ちゃんは小さくつぶやいた。
雅「…う…ん」
翔「ほら、そんな顔しないで。
傷口なめて？」
翔ちゃんは吸血鬼のことをどれだけ知ってるんだろ。
この前から思ってたけど、
まるで吸血されることが慣れているような。
ねえ、翔ちゃん。
あなたは何を隠してるの？
俺よりも大きい苦しみをひとりで抱え込んでしまってるんじゃないの？
嵐を守るために
俺が吸血鬼であることを黙っていてくれる翔ちゃんは
今この瞬間をどう思ってるんだろう。
俺には怖くて、その疑問を翔ちゃんに話すことは
これからもきっとない。
俺はこうやって翔ちゃんに甘えていく。
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ゆあ(プロフ) - yuiさん» ありがとうございますっ！！これからも頑張ります(*^^*) (2014年12月11日 10時) (
レス) id: ab920dfe81 (このIDを非表示/違反報告)
ゆあ(プロフ) - あいさん» ありがとうございます♪今後ともよろしくお願いします！ (2014年12月11日 10時) (レス) id: ab920dfe81 (このIDを非表示/違反報告)
yui - ゆあさんの作品全部読んでます！とても好きです(^^)/これからも頑張ってください☆ (2014年10月28日 10時) (レス) id: 05ae634a7e (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - 面白いです！ (2014年10月28日 0時) (レス) id: fbc9e2d27e (このIDを非表示/違反報告)
ゆあ(プロフ) - みすきさん» あの、ほんと今頃気づいたんやけど、うち16歳って書いとるよね…ほんとは19でした。打ち間違いです…ほんとごめんなさい。自分バカ…。そしてつい先日にハタチとなりました。みすきさんごめんね(>_<)こんなポンコツ作者をどうか見守っていただきたい(TT) (2014年10月24日 23時) (レス) id: ab920dfe81 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆあ
| 作成日時：2014年9月13日 1時
