かわいいキミ、大人にならないで (ページ9)

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「じゃあね」と別れてから30分後
テヨンくんからトクが届いた。

ちゃんと帰れた？
今日はコーヒーこぼしてごめんね
また大学で会いたいという内容の文だった

わたしは返事を打つとすぐに既読になって返ってきた

テヨンくんが送るメッセージまで可愛くて愛嬌満載で見てるだけでニコニコしちゃう。

話の流れで来週、テニスサークルに見に行くことになった

サークル見学に行くとテニス道具は見当たらず、派手な格好の人がいっぱいで少し面食らう

テヨンくんと最初は一緒にいたもののテヨンくんはすぐさま女子の先輩に囲まれてしまい
わたしはと言うと置いてけぼりになってしまい、他の同級生たちとサークル説明を受けた

すごい賑やかなムードで少し違和感を感じたので、このサークルはやめようかな…
テヨンくんの方を見ると助けてと言う様な目でこちらを見る。

先輩ばっかりでそんな…助けるなんて…でも、助けないと！と思ってテヨンくんの元に行こうとした瞬間

「ほらーそこの女子たち一年生が可愛からって寄ってたかって虫みたいだぞー」
と一際大きな声で仕切る人がいた
どうやらサークル長？らしく解放されたテヨンくんはすぐさまわたしの元へ飛んできた

『ごめん、俺が連れてきたのに一人にさせて』

「ううん、テヨンくんこそ大丈夫？」

『ん、まあ』
だいぶお疲れの様子なテヨンくんを見て今日のサークル見学はここまでにして帰ろうと話す

『早く行こう』

帰ろうとするとテヨンくんは他の先輩に捕まってしまい、わたしはまた手持ち無沙汰になる。

テヨンくんはやっぱりかっこいいからモテモテなんだな…

なんだか居た堪れなくて「先に帰るね」とカトクを入れて教室を出た