かわいいキミ、大人にならないで (ページ2)

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高校はお互い別の高校に入ることになった。
私はてっきりテヨンくんも同じ学校に入るかと思っていたけど、テヨンくんが自分から「高校は行きたいところがある」「そろそろAに甘えてちゃダメだと思って」と言って元々興味のあったデザイン系の芸術学校に進学

私は公立高校に進学した。

テヨンくんと毎日居た日々が懐かしくてたまにテヨンくんのお家に行って、テヨンくんとお話したりした。

テヨンくんは学校がとても楽しいみたいで安心した。
お友達は相変わらず？居ないみたいだけど学校の授業が楽しいと話していて、私も笑顔でテヨンくんのお話を聞いていた。

私はというと高校は勉強漬けだけど楽しい生活を贈った。友達も沢山できてそんな日々を過ごしていく間にどんどんテヨンくんとは時間が合わず、会うことが難しくなった

お母さんの話によるとすごく垢抜けて髪の毛も茶髪に染めてかっこいいんだって！
元々かっこいいのは知ってるけど、テヨンくんは、きっと学校でモテモテなんだろうと想像した

テヨンくん元気かな…
会いたいな…

そんな心の声が聞こえたのか、学校からの帰り道、茶髪でピアスを沢山つけた男の子を見かける

その人物が本当に友人なのか、恐る恐る声をかけた

「テヨンくん？」

すると大きな黒目が私を捉えて…次の瞬間パッと表情が明るくなる

『久しぶり！A！元気にしてた？』
良かった、私の知ってるテヨンくんだ。

私の元に寄ってきたテヨンくんは、痩せてメガネからコンタクトにしていて、私が見上げてしまうくらい身長が高くなっていた。

「うん、元気だよ。テヨンくんすごい身長伸びたね？元気にしてた？」

『うん、急に伸びた』

「学校楽しい？」

『うん！友達できたんだよ！』

「え！そうなの？おめでとう」
あの内気で友達が少なくて私にベッタリだったテヨンくんが知らない間に成長していて嬉しくなる

「よかったね。昔もだけど今もテヨンくんはかっこいいから自信もって」

その一言でテヨンくんは固まった
後みるみる内に顔が真っ赤になってかわいい

『Aちゃんはいつも僕を褒めてくれるよね』

「本当のことだもん！」

『ありがとう。僕もっともっと頑張るから待っててね』

何を頑張るのかはわからないけど、テヨンくんが頑張るなら応援しないと、「うん、頑張ってね！じゃあ、またね」

その日からテヨンくんとは全く会うことも無かった。