23話ー過去編ー ページ26
A視点
この場所は私にとっての一番
つらく暗い記憶の場所だった
今から4年前のことだ...
私の自由がなくなったあの日のこと
ーーーーー
私には兄と母と父と自分
四人家族だった
兄は何でもできるすごい人
私は何もできない失敗作
親からの虐待と罵倒で
私の体はボロボロだった
学校でもいじめられていた
気味が悪いやうざったらしい
虐待されているなら...
そんな理由だけでいじめられていた
ただ、私の兄だけは私を慰めてくれた
ひどい傷を負ったときは、治療もしてくれた
［大丈夫。僕がいつか、Aを自由にしてあげる！］
そんな兄を尊敬もしていたが
同時に軽蔑もしていた
そんなある日...
雨に濡れながら学校に来た時
靴箱に【放課後 校舎裏へ来い】
それだけ書いてあるメモ
もちろん行かないなんて選択肢はくれない
行くしかない
校舎裏へ行くと、いつもいじめる人が
金属バットを持っていた
この時、最初に思ったのは
来なきゃよかったと後悔だけだった
その日...私は足を折られた
相手は【耐えて帰れよ】と笑いながら帰っていった
私は相手の言葉のように痛みに耐えて帰った
もちろん、折れた足はうまく使えない状況で歩くため
一歩一歩、歩くたび...今まで出てこなかった
涙がたくさん出てきた
やっと帰ってきたとき
兄はいつものごとく、治療を始めた
その治療の手慣れはまるで
私が足を折ってくるってわかっているようだった
次の日、もちろん学校へ向かった
私をいじめる人が私に向かってこう言ってきた
｟お前知ってるか？このいじめの黒幕のこと｠
〖俺たちはそいつに言われてやってるだけだからな〗
〈教えてやるよ......お前の兄だよ〉
言ってる意味が分からなかった
私は今まで...兄が傷つけろと言われたのを受けて
そして、それを知ったうえで兄は
私の体を治療していたのか？
意味が分からなかった...
私はその日...人生初気絶をしてしまい、学校をあとにした
兄に怯えながらも家に帰った
だが、リビングに行っても部屋に行っても
親も兄もいなかった
なんで...どうして
フリーズしていた頭に
着信音によってそれを止めた
電話に出た。その声は
兄だった...
［ねぇ？今どこにいるの？家かな？］
［大丈夫...君が邪魔な人は全員〇したから］
［これでやっと...愛し合えるね？］
［大丈夫...俺だけ、愛せばいいんだよ］
［俺も...Aのことだーいすきだから♡］
兄の声は狂った鳥のような声だった
私はまた自由を失った
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 92人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
アルカリ性中毒 - 第五人格たのしすぎますよね！？ (2019年10月17日 19時) (
レス) id: 02338b78c4 (このIDを非表示/違反報告)
椿嫁(プロフ) - 名無しさんさん» はい！！更新致しました！！これからも頑張ります！！フォローありがとうございます！！ (2019年4月7日 22時) (レス) id: ef72a9a720 (このIDを非表示/違反報告)
名無しさん - あー！更新再開してたんですね！これからも更新頑張ってください！！！コンパスフォローします！ (2019年4月7日 22時) (レス) id: 709dded087 (このIDを非表示/違反報告)
赤株らでこ(プロフ) - 椿嫁さん» 了解です！ツイキャスならいけます！それならちょっとお邪魔しますね！ (2019年3月29日 14時) (レス) id: 2610847b40 (このIDを非表示/違反報告)
椿嫁(プロフ) - 赤株らでこさん» ありがとうございます！！ツイキャスで三十分 ミラティブで多分長々としますｗ妹もいるので少し短いかもしれませんｗ (2019年3月29日 14時) (レス) id: b7ea6b1f8c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
