手を伸ばせば 2 (ページ10)

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その笑顔が眩しくて。

目を細めて隣に立つこの男を見つめる。

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大貴「あ今は、後悔なんて全くしてないし。
　これで良かったって実感してるよ？うん。」

何も考えていないように見えた大ちゃんは

とってもとっても大人だった。

そんな俺を尻目に、

荷物を無造作にカバンに詰め込んでゆく。

「もう帰れるの？」

大貴「おーー今日俺、早く帰れる！」

あまりに機嫌良く鼻歌交じりだったから

「何かあるの？」

って、思わず聞いてみた。

大貴「いや、別に。でも今日は
　 Aも仕事早いんだって連絡来てさ。」

「あ、そ。」

大貴「今日は、
　久しぶりに抱いちゃおうっかな。」

どんだけ一緒にいてもいいもんね。

だって、願い叶って手に入れたんだもん、

待ってろ、Aーって言ってる大ちゃん。

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結局、俺って、

いつでも大ちゃんには勝てないんだ。

でも、そんな大ちゃんに助けてもらって。

俺は嬉しくてたまらなかったんだ。

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「じゃ、俺も、行くわ。」

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