手を伸ばせば (ページ33)

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大貴「え？いいんじゃないの？」

「……。」

は？

コイツ…何言ってるか解ってんのかな。

・

くっそ。

俺がいろいろ考えてやってたのに…

結局のんきなのは当の本人だった。

大貴「ま、山田がその気なら
　付き合えばいいんじゃねーの？」

「大ちゃんに相談したのが間違いだったよ。」

ま、そんな事言うなって

って大ちゃんは笑って

大貴「人生って、間違ってても良いのよ。」

「？」

大貴「どこかで修正できてくるし、それがまた
　新たないい人生のスタートでしょ。」

「……。」

・

・

大貴「山田おまえもさ、早く彼女作れよ。」

「そんな簡単に…」

大貴「恋愛って、考えるもんじゃあないぞ？

　＿＿＿＿＿＿気が付いたらさぁ、

　…どうしようもなくなってるものなの。」

「ま、まぁ…」

大ちゃんにしては、良いこと言ったかな。

大貴「ふふん。俺、良いこと言った？」

これが余計だけど…

大ちゃんだからこそ、言える言葉なのかな。

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