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DH「いつも言うじゃんそれ、んで俺いつもするって約束してるじゃん」
そう言いながら、わたしのことを優しい顔で見つめてくれたオッパ。オッパは3個下のわたしからのプロポーズに、いつもいつも指切りげんまんして約束してくれたんだ。
なのに、なのに。
学校の帰り道、目の前で、女の人とキスしてるオッパ。
早く帰りたいなんて近道をしたのが間違いだった。目の前で、ボブの女の人の腰に手を回して、長すぎる、見てるこっちが苦しくなってくるようなキスをしてるドンヒョクオッパは、もう大学生。
焦げた肌に似合わない、すこし曲がった黒髪がかわいいオッパはもういないのかもしれない。金に近い茶色の、さらさらした髪のオッパはラフなTシャツに相変わらず長い脚に似合うスキニーを履いてて。
3個下だから学年も被らないけど、それでもオッパと同じがよくて頑張って入った高校。高校生になったんだなって、親戚の集まりの時に話しかけられたとき、オッパはまだ似合わない黒髪で、すこしあどけなさの残る、わたしのだいすきなドンヒョクオッパだったのに。
高校2年の今。大学どうしようかなあなんて悩みながら帰ってたらこれだ。オッパと同じ大学がいいなんて思ってたけど、やめにしたい。
DH「ぇ、Aちゃんじゃん」
びっくりして、信じたくなくて、立ち止まってたみたい。あついあついキスをしてたふたりがこっちを向いて、オッパに少し雰囲気が近い、守りたくなるような茶髪のボブの女の人がオッパの袖を掴んで 知り合い？って聞いた。
DH「うん。親戚だよ」
ね？元気してた？って聞くオッパだけど、なにも答えられない。ていうか答えたくない。近づいてくるわたしのだいすきなオッパからは、ごちゃごちゃ混ざった香水の匂いがして。ああ、本当にオッパは変わっちゃったんだなあって。
『泣いてるよ？大丈夫？』
DH「え、ちょ、どうしたの」
淡いピンクのハンカチを差し出してくれる女の人だけど、受け取りたくない。これじゃわたしがすごく子どもじゃん。
これ以上ここにいたくなくて、ふたりを避けて歩いた。あまりにも自分が子どもで嫌になった。
はじめからオッパの恋愛対象ですらなかったんだと思う。3つも年下のわたしが、あんなにかっこよくて優しくて面白くて、女の子が好きになっちゃう要素しか持ってないようなオッパと、釣り合いすらしなかったんだ。
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ノエ(プロフ) - ryo1022wonwoo07さん» コメントありがとうございます。@noeneol で出てくると思います。鍵垢ですので、フォローリクエストを送っていただけると有難いです！ (2022年9月19日 16時) (
レス) id: 62593b029f (このIDを非表示/違反報告)
ryo1022wonwoo07(プロフ) - コメント失礼します。Twitterのアカウント教えていただきたいです。 (2022年9月19日 1時) (レス) id: 64391cb650 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ノエ
| 作成日時：2022年7月2日 21時
