【あほの坂田】君のそばで (ページ27)

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#24 ページ27

あほの坂田side

坂「なーなー、Aちゃーん」

『えっ！な、なに？？』

朝食を食べて家を出て、2人で並んで歩いてるのはいいものの………

坂「………やっぱ何でもないや」

『そ、そっか』

2人の間には距離があるし、Aちゃんが全然こっちを見てくれない。

なんかしてもうたかな？

ふと、足を止める。

『……さかたん？』

少し経って、Aちゃんも振り返って足を止めた。

坂「………Aちゃん、僕のこと嫌い？」

心なしか、声が震えた気がする。

『そ、んな事………ないよ』

ほらね。

やっぱり僕のこと嫌いやん。

近くを歩きたい。

目を合わせて話したい。

そんな事も叶わないの？

坂「せやったら、なんで……」

『？』

坂「なんで目ぇ合わせてくれへんの？」

『っ！』

坂「僕のこと嫌いやから、目合わせたくないんやろ？」

あー、なんでやろ。

泣きそう。

その時、Aちゃんは確かに目を合わせて言った。

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『嫌いじゃない。嫌いになれる訳ないよ。』

.

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そう、悲しそうな笑顔で。

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