【TWICE】四次元の妹も四次元だった。【BTS】 (ページ5)

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(J–HOPE side)

パフォーマンスが始まる。

お題は非常に曖昧だが、自分の特技を表現するそうだ。

料理を披露してた子が面白かった(笑)

「……ヤー、大変そう…」

「俺たちはオーディションでなったわけじゃないからな」

「俺こんなのやれる自信ないよ」

メジャーとマイナーでは格差があり、マイナーにいるテヒョナの妹は厳しい条件下で臨むことになっている。

彼女はダンスを踊るらしい。

どんなのを見せてくれるんだろう？

彼女…Aちゃんが目を瞑る。

そして、静かに曲の始まりとともに目を開けた。

「「「「「「「っ？！」」」」」」」

…凄い。圧倒された。

吸い込まれそうな真っ直ぐな目。

他の子たちと違ってどちらかというとナムジャが踊るような激しいダンス。

それでいて体の端々まで洗練された動き。

それと…

「…表情が、凄い」

ジンヒョンが呟く。

デビュー前だから決して垢抜けているわけじゃない。

きっと彼女のダンスも(十分うまいが)完璧じゃない。

「見せる」ではなく「魅せる」

これが彼女の強みなんだ。

15歳だとは思えない。

彼女の表情が、仕草が、誰にも負けないものであること。

それだけは理解できた。

曲が終わる。

パク・ジニョンさんの声も興奮で聞こえなかった。

(…面白い)

心が躍る。

こんなに気分が高揚するのは久しぶりだ。

防弾少年団のダンス担当・J–HOPEとしても。チョン・ホソクとしても。

新たに現れた新人への期待が抑えられなかった。