【妖怪ウォッチ】ゲーマーちゃんと徹夜組。

１４コンボ！ ページ17

「KANTETSUー、TETSUYAよく寝てるね」

「ああ。昨日で二徹目だったからな。限界が来たんだろう」

雲の上ですーすー寝息を立てるTETSUYAを二人でじーっと見つめる。
と、KANTETSUがふよふよ飛んで行ったかと思うと、大きめの段ボールを抱えて戻ってきた。

「それ、どうするの？」

「まあ見ていろ」

嫌な予感しかしないけどね。
KANTETSUは雲の中からマジックペンを取り出して、おもむろに段ボールに何か書き始めた。

…っていうか、あんたの雲は四次元に繋がってでもいるのか。

無言で見守っていると、段ボールにどんどん文字が書き込まれていく。

「最後にTETSUYAを入れて…と。よし、完成だ。とくと見るが良い」

「ん？」

起こさないように優しい手付きで段ボールに入れられるTETSUYA。
段ボールに何が書かれたのか確認しようと覗き込むと、

「『ひろってください、なまえはレボリューションです』……ちょっと待ってKANTETSU、どっから突っ込めばいいの」

「さあ？」

訳がわからないよ。TETSUYAはいつからレボリューションになったんだ。歌の王子様か。
つか、ひろってくださいする必要無いでしょ。まさか捨てるのか。

「KANTETSU……TETSUYAは捨てないで」

「仕方ないでしょ、家では飼えません」

お、KANTETSUが悪のりモードだ。私も乗ってやろうじゃないか。
ニヤニヤ笑いを浮かべるKANTETSUに、泣き真似を返す。

「そんな…このまま捨てたら、TETSUYA…間違えた、レボリューション保健所につれてかれちゃうよ…」

「諦めなさい。それがこの子の運命(ディスティニー)…」


「…お前ら何なの。捨てられても俺妖怪だし見えねーだろ」

「あ、TETSUYA起きた」

「おはようTETSUYA」

「うるせー。次寝てる間にレボリューションとか名付けたら怒るから」

…段ボールなら良いのかな。

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