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広「ヤッちゃうよ？」
目の前のイケメンは、朝起こしに来た私をベッドの中に引きずり込んで妖艶な笑みを浮かべたかと思えば首筋にはに顔を埋める。
「ちょっ、広…！」
首筋に軽く歯を立てられてビクッと身体を揺らすと可笑しそうにクスクスと笑った広斗は悪戯が成功した子供の様で。少し身体を離した時にフッと馬鹿にした様に笑われて悔しくなって、広斗の方へ身体を起こした時に足が縺れて逆に押し倒してしまった。
雅「ああああっ！！Aが広斗を押し倒してる！」
「えっ？！あ、こ、これは違うんです！」
振り返ればそこには雅貴君が立っていて私達を指差してワナワナと震えている。私は雅貴君と広斗を交互に見るしか出来ないでいると、押し倒してしまった広斗が私の首に両手を回して引き寄せた。
広「で？どうしてくれんの？」
「…どうもしません、離して下さい」
広「押し倒しておいてそれかよ」
「じゃあ、はい」
自分でもとんでもない事をしたと思う。
広斗の頬に唇を押し付けてやったんだから。
呆気にとられた広斗と後ろで石化している雅貴君を置いてキッチンへいそいそと戻った。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
朝食を食べ終えて片付けを済ませた。
さて今日はどうしたものか、と考えながら振り返ればそこには雨宮家の三男坊が漆黒の装いで立っておられた…いつからそこに居たんだい？
「ど、どうかした？」
広「暇なら付き合えよ」
「買い物？」
広「…はっ、色気のねえこった」
ヘルメットを投げられてキャッチすると、広斗が顎でついて来いと玄関を指した。スマホしか持ってないけど、まあいいかと広斗の背を追った。
着いたのは、墓地。
此処は、と思って振り返るとバイクに寄り掛かって煙草を取り出す広斗は一本口に咥えて私を見た。
広「此処だってよ、龍也が眠ってる場所。その列の奥だ」
「な、んで…」
広「一人じゃ、お前はいつまでも此処に来ねえ…そう思ったから」
「結構、お節介なんだな」
広「お前だから。いいから、会って来い」
「…ありがとう」
別に、と呟いて広斗は煙草に火を点けた。
広斗に背を向けて龍也のお墓に向かって足を進めた。
近付く度にドキドキと鼓動が高鳴って、脳裏には龍也がやっぱり笑ってて“A”なんて優しく響くあの声が蘇る。
やだ。
私、やっぱり
やっぱり無理だ ー
どう広斗を振り切ってその場を離れたのか覚えてない。気付けば見慣れない繁華街に居た。
迷子…。
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テトラ(プロフ) - れおなさん» 喜んで頂けて嬉しいです！これからも良かったら読んでやって下さいm(_ _)m (2016年12月11日 11時) (
レス) id: 7f7b42d4ef (このIDを非表示/違反報告)
れおな - ホントにそうですよ！笑こんな、イケメン兄貴がいたら自慢になるし、いいことありすぎて！更新、ありがとうございます!! (2016年12月11日 8時) (レス) id: 3a84a667db (このIDを非表示/違反報告)
テトラ(プロフ) - れおなさん» うちのお兄ちゃんでもいいと言っていただけたら有難いですm(_ _)mコメントありがとうございます！ (2016年12月8日 8時) (レス) id: 7f7b42d4ef (このIDを非表示/違反報告)
れおな - キャーーー!!雅貴ーー!!広斗もいいですけど、雅貴もいいですね！ (2016年12月7日 18時) (レス) id: 3a84a667db (このIDを非表示/違反報告)
テトラ(プロフ) - れおなさん» れおなさん、お久しぶりです！期末テストお疲れ様ですm(_ _)mコメントは下さるだけで有り難いです！はい、共に買いましょう！デーブイデーを！笑 (2016年12月1日 19時) (レス) id: 7f7b42d4ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：tetoratora0216 | 作成日時：2016年11月25日 18時
