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雨は苦手だ ー
気分がどん底まで落ちてしまうから
しとしとと降り続く雨を見ながら
いつの間にか眠ってしまったのだろう
自分の寝言で目が覚めた ー
「っ、行かないでっ……龍也！！」
びくっと身体が揺れて窓の枠に座っていた私は盛大に床に転がり落ちた。
「、ったあ！」
寝起きで受け身も取れずにドーンと漫画の様な盛大な音と共に腰とかお尻を打った…痛い。
はっと顔を上げればドアの所で壁に寄りかかり此方を見ている鋭い双眸の広斗。
「だっせ。…大丈夫かよ？」
「うん。最初のは要らないよね」
いたた、と言いながら身体を起こすと広斗の手には薄い毛布があって顔を見れば視線を逸らされた。
もしかして持って来てくれた？
「、お前…死んだ龍也って、ただのチームメイトだったわけ？」
「…え、違うけど」
「まさか、彼氏とか？」
「初恋の人？そんでもって、琥珀と同じで兄貴みたいなもんかな」
「、あそ。そりゃ、…叫ぶくらい辛いわな」
「聞こえてたの？」
「でけえ寝言だったぞ。良かったな、兄貴いなくて」
「、そだね」
龍也のお墓に行けないでいる。それが私の中で引っかかっているのに、まだ行けないでいる。
龍也のお墓で、泣く事だけは絶対にしたくない。
琥珀の事は任せてってちゃんと言いたいのに、見つかってない今…まだその時じゃない気がして。
「時間が経てば、少しは楽になる…でも、事実は変わらねえ。受け止めて、生きてくしかねえ」
広斗はそう言って私に近付き、毛布を頭からかけてくれる。そっと見上げると、広斗は私から視線を逸らして言った。
「上目遣いやめろ、お前が女に見える」
「ごめん…って、女だわ！！」
ふはっと笑って、毛布の上から頭をぽんぽんとされて何だか擽ったい気持ちになる。
広斗なりに、気を遣ってくれたのかな？
「冗談、女だよ…Aは」
「、っ」
そんな事、わざわざ耳元で言わないで貰いたい。
私、今きっと顔真っ赤だ。
最近、広斗にときめき過ぎてる気がする。
「夕飯、食いに行かね？お前もたまには楽しろよ」
「は、有り難きお言葉。ですが、家事をしないとただ飯食らいになってしまいます」
「お前、毎日良くやってんじゃん。家政婦」
「家政婦！」
そうだ、私は家政婦だ！これからはそう思おう。
そうすれば広斗に無駄にドキドキしないで済むしね。
「こんな家政婦居たら、男はほっとかねえな」
「いやいや、広斗さんも男でしょ！」
意味あり気に笑われた。
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テトラ(プロフ) - れおなさん» 喜んで頂けて嬉しいです！これからも良かったら読んでやって下さいm(_ _)m (2016年12月11日 11時) (
レス) id: 7f7b42d4ef (このIDを非表示/違反報告)
れおな - ホントにそうですよ！笑こんな、イケメン兄貴がいたら自慢になるし、いいことありすぎて！更新、ありがとうございます!! (2016年12月11日 8時) (レス) id: 3a84a667db (このIDを非表示/違反報告)
テトラ(プロフ) - れおなさん» うちのお兄ちゃんでもいいと言っていただけたら有難いですm(_ _)mコメントありがとうございます！ (2016年12月8日 8時) (レス) id: 7f7b42d4ef (このIDを非表示/違反報告)
れおな - キャーーー!!雅貴ーー!!広斗もいいですけど、雅貴もいいですね！ (2016年12月7日 18時) (レス) id: 3a84a667db (このIDを非表示/違反報告)
テトラ(プロフ) - れおなさん» れおなさん、お久しぶりです！期末テストお疲れ様ですm(_ _)mコメントは下さるだけで有り難いです！はい、共に買いましょう！デーブイデーを！笑 (2016年12月1日 19時) (レス) id: 7f7b42d4ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：tetoratora0216 | 作成日時：2016年11月25日 18時
