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そんなこんなでお開きです。雅貴君はソファに座ったまま寝てしまって、お風呂を借りた後に私はグラスと取り皿を洗っていた。リビングに戻ると相変わらず寝ている雅貴君の肩を揺らす“んん〜”なんて声を出してから、私に正面から抱き着いてくる。
「ほら、雅貴君…肩貸すからベッドいこ？」
「えー、何それ。誘ってんのお？」
「違う違う。ベッドで寝なさいっつってんの」
雅貴君を半ば肩に背負う様にして立ち、振り返るとそこには黒いスウェットに白いTシャツ、肩からスポーツタオルを下げた広斗が何故が少し驚きながら私を見ている。
「…お前、よく担げんな」
「慣れてますので。雅貴君の部屋はどこっすか」
「あ、ああ…こっち、」
そんな引くな！そしてそんな動揺してんじゃないよ。…ああ、でも琥珀に肩貸して帰ったのが一番キツかったかなあ。なんて思い出して笑えてくる。
今、何処で何してんの…バカ兄貴。
広斗にドアを開けて貰って、雅貴君をベッドに転がす様に寝かした。雑とか思われても重いものは重い！
「サンキュー。ほっときゃ俺やったのに」
「え、本当？待ってれば良かった」
ははっと笑っていると、広斗にマジマジと顔を見られて覗き込まれるから“なに？！”と言うと少し離れて言った。
「お前、もっと笑ったら？」
「え、」
「そっちのが俺は好み」
広斗の言葉で、何故が私は抑え込んでしまったはずの思いが堰を切った様に溢れ出してしまった。誰の前でも泣きたくなったのに、琥珀の前でもコブラの前でも…それなのに。
「、ごめっ…なんでもない」
「泣く女は嫌いなんだよ」
そう言った広斗に背を向けてまた謝ると、肩を掴まれて胸に引き寄せられる。後頭部にそっと手を添えて、逃げられない。
「は、なして…」
「気が済むまで泣けよ、後々めんどくせえから」
そう言われて、声を挙げて泣いてしまった。広斗のシャツを握って、まるで縋る様に。“A”と頭の中で龍也の声が聞こえた気がした。大好きだった、優しい声、優しい笑顔、優しい眼差し。
もう、二度と見る事の出来ない。
もう、二度と会う事の出来ない。
大切な人。
「たつ、…やあ！」
そう零すと、何故か広斗は私の身体に腕を回して抱き締めてくれた。気付いたのかもしれないMUGENを作った人の名前、その死に。
広斗は何も言わずに私を強く、強く抱き締めてくれた ー
.
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テトラ(プロフ) - れおなさん» 喜んで頂けて嬉しいです！これからも良かったら読んでやって下さいm(_ _)m (2016年12月11日 11時) (
レス) id: 7f7b42d4ef (このIDを非表示/違反報告)
れおな - ホントにそうですよ！笑こんな、イケメン兄貴がいたら自慢になるし、いいことありすぎて！更新、ありがとうございます!! (2016年12月11日 8時) (レス) id: 3a84a667db (このIDを非表示/違反報告)
テトラ(プロフ) - れおなさん» うちのお兄ちゃんでもいいと言っていただけたら有難いですm(_ _)mコメントありがとうございます！ (2016年12月8日 8時) (レス) id: 7f7b42d4ef (このIDを非表示/違反報告)
れおな - キャーーー!!雅貴ーー!!広斗もいいですけど、雅貴もいいですね！ (2016年12月7日 18時) (レス) id: 3a84a667db (このIDを非表示/違反報告)
テトラ(プロフ) - れおなさん» れおなさん、お久しぶりです！期末テストお疲れ様ですm(_ _)mコメントは下さるだけで有り難いです！はい、共に買いましょう！デーブイデーを！笑 (2016年12月1日 19時) (レス) id: 7f7b42d4ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：tetoratora0216 | 作成日時：2016年11月25日 18時
