【実況者】魔法使い候補は天使に恋をする【レトルト】

。8 ページ9

｢んー、そうだなぁ｣



珍しく真剣に考え込んでくれている(ように見える)キヨくん



ほか２人はクスクスと笑っている
おい、俺はわかっとるんやからな。お前らが笑っとんのちゃんとわかっとるからな。





｢とりあえず、さ｣



｢あっ！！ちょ、つわはすくん！？！？｣




ひょいっと俺のスマホを取り上げると何やら操作をし、どうかな？とぴーぴーに見せるつわはすくん

うん、いいね と頷いたぴーぴーの笑顔が真っ黒なことに俺は気づいていた






返されたスマホの画面には
Aちゃんとのトーク画面が







レト:久しぶり！突然でごめん
Aちゃんの好きそうなカフェを見つけたので、今度の日曜日一緒にお茶でもどうですか？









｢はぁぁあ！！？！？｣






｢レトさんはこうでもしないと踏ん切りつけられないでしょ？｣



ふふん、と笑うつわはすくん
確かにもっともな意見ではあるが俺としてはかなりまずい状況だ。




頭を抱えていると







ピロン









軽やかに響いた通知音


弾かれたようにスマホの画面を見てみれば







A:今度の日曜ね！オッケー♪
楽しみにしてる(*˘︶˘*)








なんと可愛らしい絵文字付きで快い返事が







｢神様ぁぁぁぁぁ！！！！！！！！！｣







食堂でガッツポーズを決め、今度は周囲の視線も気にせず嬉しすぎて泣き崩れた俺をよしよしとなだめてくれる３人
そのあと、相談をしていくつか絞ってあった候補から一番Aちゃんの雰囲気に合ったお店を決めた。






｢みんな、ほんまにありがとう｣


｢まぁこんなこと滅多にないだろうしね｣


｢俺らのチョイスなら心配ないな！｣


｢魔法使い見習い、がんばれ！！｣





服屋でバイトをしているキヨくんにアドバイスをもらい、当日着ていく服も決めた。
店だってものすごく悩んで決めた。



きっと大丈夫。

。9→←。7

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す