【実況者】魔法使い候補は天使に恋をする【レトルト】

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｢おーおつかれー｣




｢おつかれ！｣








2人は最後のコマが実習だったらしく僕より早く食堂に着いていた





｢ごめん！ちょっと講義長引いた！｣




｢おせーぞぴーぴー！！｣





｢まーまーキヨ、俺らもさっき来たばっかじゃん｣







やいやい騒ぐキヨくんをつわはすくんが宥めつつ、その片手には既にビニール袋が下げられていた








｢あれ、もう買ったの？｣




｢あぁ、プリンな。買っといた｣




｢レトさんそれ好きだもんね｣






｢ほんじゃま、行きますかー！｣









楽しそうなキヨくんを先頭に、レトさんの家へと歩き出した。







お見舞い、なんて言いつつも毎回最終的にはゲーム大会が始まる
そして大抵雑魚寝でお泊まりコースだ
体調を崩した友達の家に押しかけるのもどうなのかとは思うのだがさすが男子大学生だけある。
持ち前の体力でなんとか治しゲームをする頃にはわいわいいつも通り騒げるようになっているのだ。





もちろん騒ぎに行くだけでは本当に迷惑なだけなので、何か差し入れを持っていったり料理を作ったりもする。

今日は寒いので鍋でも作ろうとスーパーで買い物を済ませてからレトさんの家へと向かったのだ









レトさん、今から行くよ : ぴーぴー









レトさんのマンションの近くまで来てそう送ると、即座に既読が付き返信が返ってきた









レト : 今はだめ！！！れ！！









｢....ん？｣




｢どしたの、ぴーぴー｣







そう訊ねるつわはすくんにほら、と画面を見せる








｢え、なにだめなの！？｣






｢しかも誤字ってるし、相当焦ってんなこれ｣






｢どうしたんだろ、ほんとに｣








うーんと僕が首をかしげると









｢こんな事言われたらさー、余計に行きたくなるんだよなぁ｣








にたりと笑ったキヨくんに続き、だよなぁとつわはすくんもにんまり笑う






｢もー、二人とも...｣






そういう僕もにやけているのだけれど。






いざ、レトさん宅に突撃である。

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