【実況者】魔法使い候補は天使に恋をする【レトルト】

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ベッドの上にはAちゃん


そして部屋の隅の方で体育座りする俺








....なかなかシュールな絵面だ









｢なんか作ったろかな｣







いくら自炊が苦手とはいえ2年以上こなしていれば、大抵のものは作れるようになるもので。





Aちゃんが起きたら食べられるかな？なんて


冷蔵庫の中身をチェックすることにした







｢よっし！｣






お世辞にも料理上手とはいえない俺が作ったものではあるが、何度も味見はした





鍋の中でぐつぐつと煮えるそれを満足げに見つめ、Aちゃんが起きるのを待つばかり....







そっと近くまで寄って声をかける







｢Aちゃん？起きれる？｣





｢ん、....んん｣







そっと額の冷えピタを触ると、熱を吸い取ったのかもうぬるくなっていた









｢起きれそうなら、ちょっとでも何かお腹に入れよ？無理なら水だけでも飲まんと。な？｣





｢...ん....うん｣








そう言うとゆっくりと起き上がり目を擦る彼女が少し猫みたいで可愛くて。









｢具合はどう？まだしんどい？｣




｢...んー....大、丈夫...｣







顔色は少し良くなった気がする






｢おじや作ったんやけど、食べれそう？｣






｢....食べる。｣








はっきりとそう答えたAちゃん
お腹が空いたなら大丈夫そうかなと少し安心しながら




｢わかった。ちょっと待っててな｣









少なめによそって持ってきた器を
自分で食べれる？と聞くとこくんと頷く彼女に渡す






｢熱いから気をつけてな｣





そう言うと、ふーふーと冷ましてぱくっと一口食べた彼女は嬉しそうに笑顔を浮かべて二口目を口に運ぶ






....美味しかったんかな...？





ゆっくりではあるが順調に食べている彼女の顔を見てほっとした


すぐに元気になりそうだ

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