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助けて ページ29

ASide

城から出た私はただ歩いていた。

外は真っ暗でどこを歩いているのかも分からない。

A(寒い……でも自分から城を出たんだから)

私はバチンと自分の頬を叩き寒さを振り切るように走った。


数時間後……
A「……迷子になっちゃった。」

周りを見渡すと緑、緑、緑ここはどうやら森の中のようだ。

A(そういえばここ、最初に蘭丸さんと出会ったところに似てる気がする……)

確か変なバケモノ……"厄魔"に襲われているときだった。

A「あの時は怖かったな……」

そう思い出しているとどこからか聞いた音がした。

??「ウオオオオオオ」

A「あれって……もしかして厄魔!?」

まだ厄魔は私のことに気づいていないみたいだ。

私は近くにある木の影に隠れようとした。

バキッ

移動しようとしたら木の枝を踏んでしまった。

厄魔は私の存在に気づき近づいてくる。

A「いや……」

逃げようとするが怖くて足が竦んでしまった。

"もう逃げられない"死ぬのを覚悟して目をギュッと瞑るとこの世界に来てからの思い出が脳内に浮かんだ。
恐らくこれは走馬灯というものだろう。

蘭丸さんに出会ったこと、蘭丸さんに血を吸われそうだったこと、見知らぬ女の人に嫉妬したこと。

A(短い人生だったな……最後に蘭丸さんの顔が見たい……蘭丸さん……)

A「好きです、蘭丸さん」

ふと零れた自分の言葉にびっくりする。

今までずっともやもやしてた理由って……

A(恋してたんだ……蘭丸さんに)

だけどもう遅い、私はもうすぐ死ぬ。

そう思うと涙がポロポロと落ちてくる。

A(死にたくない……死にたくないよぉ……)

A「蘭丸さんっ、助けて……っ」

蘭丸「やれやれ……貴女には僕がついてないと駄目みたいですね」

聞きなれた声がして目を開ける。

A「蘭丸さん……!」

目の前には蘭丸さんが立っていた。

蘭丸さんは目の前の敵をすぐにやっつけてしまう。

蘭丸「Aさん!逃げますよ!!」

蘭丸さんは私の手を握り走る。

その手は大人の男の手だったけれどとても幼く感じた。

吸血→←消えた彼女の行方



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設定タグ:戦刻ナイトブラッド , 戦ブラ , 森蘭丸   
作品ジャンル:恋愛
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歌音ユイ - とっても面白いです!!蘭丸推しだけど蘭丸の小説があまりなかったので嬉しいです!更新頑張って下さい! (2020年1月17日 22時) (レス) id: dcd6ff7333 (このIDを非表示/違反報告)
テトラ(プロフ) - 紅華さん» はい!落ち着いてきたら更新していこうと思います!!ありがとうございます!! (2018年9月29日 18時) (レス) id: c75dd44a3e (このIDを非表示/違反報告)
紅華(プロフ) - 面白かったです更新頑張って下さい (2018年8月14日 15時) (レス) id: 40a916232a (このIDを非表示/違反報告)
テトラ(プロフ) - リンネさん» ありがとうございます!!更新頑張ます(●´ω`●) (2017年12月4日 23時) (レス) id: c75dd44a3e (このIDを非表示/違反報告)
リンネ - おー!蘭丸が好きなので待ってました!これからも更新頑張ってください (2017年11月22日 22時) (レス) id: 0f682f5452 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:テトラ | 作成日時:2017年9月16日 22時

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