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逃走 ページ18

ASide

あの日から蘭丸さんは何かが吹っ切れたように良く笑うようになった。

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この世界に来てからもう1ヶ月も経った。

側近の仕事にもだいぶ慣れて織田軍の方ともよく話すようになった。
まぁ話すといっても蘭丸さんや光秀さん、勝家さん、長秀さんだけなんだけれど……

本当は女の友達とか欲しいんだけど今は無理な気がする。

なぜなら……

女中1「まだあの子蘭丸様の側近をしてるのかしら……」

女中2「あんな汚らしくて何も出来ない娘をなぜ蘭丸様の側近を……」

女中3「あたしの方がずっと前から蘭丸様のことを見てたのにっ!」

私はここの女中さんから相当嫌われているらしい。

蘭丸さんは女中さんからかなり人気があるようでパッとでの私が側近になったのが許せないらしい。

最初は聞き流していたが流石に自分の陰口を永遠と言われ続けるのはあまり良い気分ではない。

泣きそうになるのをグッと堪えて私はそこから立ち去ろうとすると聞き覚えのある声がした。

蘭丸「仕事もせず何を話しているんですか?私にもその話聞かせてください」

話し方はいつも通り穏やかだったがその声はとても冷たかった。

しん……と辺りが静かになり女中さん達が強張っているのが空気で分かる。
だけど直ぐに一人の女中さんがその沈黙を破った。

女中3「な、なぜあのような娘が蘭丸様の側近をやっているのですか!?あたしはずっと前から貴方のことをお慕いしてましたのにっ!!」

その声音はとても震えていたが力強く本当に蘭丸さんが好きなのが分かった。

流石にここにいるのは気が引けて私は今度こそ立ち去ろうとしたが蘭丸さんの一言で私はそこから動けなくなった。

蘭丸「なぜ?それは信長様が命令したからに決まっているでしょう。」

その一言で私はその場にしゃがみこんでしまった。

確かに織田軍は信長様が絶対で信長様が命令すれば何でもするだろう。

女中1「で、ではっ。もし信長様が私達を蘭丸様の側近にと命令したら蘭丸様は私達を受け入れてくれるのですかっ!?」

蘭丸「はい、信長様の命令ならば喜んで」

その答えを聞いて私はその場から逃げ出した。

避難した場所は……→←笑顔



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設定タグ:戦刻ナイトブラッド , 戦ブラ , 森蘭丸   
作品ジャンル:恋愛
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歌音ユイ - とっても面白いです!!蘭丸推しだけど蘭丸の小説があまりなかったので嬉しいです!更新頑張って下さい! (2020年1月17日 22時) (レス) id: dcd6ff7333 (このIDを非表示/違反報告)
テトラ(プロフ) - 紅華さん» はい!落ち着いてきたら更新していこうと思います!!ありがとうございます!! (2018年9月29日 18時) (レス) id: c75dd44a3e (このIDを非表示/違反報告)
紅華(プロフ) - 面白かったです更新頑張って下さい (2018年8月14日 15時) (レス) id: 40a916232a (このIDを非表示/違反報告)
テトラ(プロフ) - リンネさん» ありがとうございます!!更新頑張ます(●´ω`●) (2017年12月4日 23時) (レス) id: c75dd44a3e (このIDを非表示/違反報告)
リンネ - おー!蘭丸が好きなので待ってました!これからも更新頑張ってください (2017年11月22日 22時) (レス) id: 0f682f5452 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:テトラ | 作成日時:2017年9月16日 22時

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