私のトリップした世界は……

吸血鬼 ページ15

ASide

さっき、勝家さんと長秀さんに言われたことについて考えていたら蘭丸さんの部屋についた。

A(蘭丸さんなら厄魔のことや月牙族について教えてくれるかもしれない)

私は部屋の外から蘭丸さんに声をかける。

A「蘭丸さん、Aです。入っても宜しいでしょうか？」

いつもはすぐに返事が返ってくるのに何十秒まっても返事は返って来ない。

A(も、もしかして……倒れてたり……)

A「蘭丸さん、入りますね」

私は心配になって戸を開くとそこには気持ちよさそうに眠っている蘭丸さんがいた。

A「蘭丸さん、ここで眠っていたら風邪ひきますよ？って聞こえてないか……」

あまり蘭丸さんの顔を間近で見たことないので私はジーッと蘭丸さんの顔を見てしまう。

A(蘭丸さんの顔やっぱり綺麗だな、でも寝ているときはすこし幼くて見えて可愛いかも)

なんとなく私は蘭丸さんの頬をツンツンとつつく。

A「うふふ、可愛い」

蘭丸さん「可愛いのは貴女の方ですよ？」

A「えっ……」

ドンっ

背中に少し衝撃がはしって
私は押し倒されたと感じた。

目の前には蘭丸さんの顔があって
蘭丸さんの息がかかる。

A「ら、蘭丸さん……っ。」

蘭丸「男に可愛いって言うのはあまり良くないですよ？それに男の寝込みも襲うのも……」

蘭丸さんはニッコリと笑うが目は笑っていない。

蘭丸「私は吸血鬼なのですから」

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