1night★迷い込んでしまった先 ページ1
「ここ・・・どこだろう」
私は1人森の中をさまよっていた。
―・・・・・色褪せた、手紙を持って。
「場所は此処であってるはずなんだけど・・・あっ」
私は遠くに、古びた洋館があるのに気付いた。
「あそこだ!!」
私は木々の間を器用にすりぬけて、洋館に向かって走った。
コウモリや鴉が鋭い目で私を見ているような気がしたが、気にせずに走り続ける。
だが、近くまで来ると、足を止めた。
「・・・なんか、不気味」
ドアは壊れてるし、雑草がめっちゃ茂ってるし・・・
「まぁでも、ここしかないよね」
私はゴクリと生唾を飲み、ドアをノックした。
「誰かいませんか?」
数秒の沈黙。
しばらくしてから足音が聞こえてきて、ドアが開いた。
「おやおや、お困りですか?」
「―ぁ、はいっ・・・」
私は一瞬、その人に見惚れた。
綺麗で繊細な金色の髪に、エメラルドグリーンの目。肌は透き通るように白くて・・・残念なのは眉毛だけかな。
「残念なのは眉毛だけとか思っただろ」
「いいえ思ってません!!」
「・・・まぁ、中にお入りください。俺の名前はアーサーです」
「え、あ、はいっ・・・私はAです」
私は言われるがままに屋敷の中に入った。
あれ、中は外とは違って綺麗にしてある・・・
私がキョロキョロしていると、瓜二つの子供が私の前に現れた。
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