ヒョンじゃなくてオッパって呼んで2【BTS】[完] (ページ34)

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？「Aｯｯ!!」

暗闇の中を誰かが僕に向かって走ってくる

僕はその誰かに手を伸ばし

その誰かが僕の手に手を伸ばした時

僕は空気を切り裂き下へ下へと落ちていた

ビクッと体が跳ねる

白い天井、不思議な匂い、規則正しく鳴る機械音

見覚えのある部屋だった

夢だと気づきとてつもなく安心した

ふと顔を横に向けるとベットに突っ伏して眠るジミニヒョンの姿があった

「ふふっ、ヒョン、あの日に戻ったみたいだね」

眠っていて聞こえるはずのないヒョンにそう言った

その時

ジミン「んっ、A？」

目を覚ましたヒョンと目が合った

ジミン「良かったぁぁぁ、また目を覚まさないかと…あれ？デジャブ？笑」

ふふっと笑うヒョン

そこへ

ホソク「おっ、Aおきた？」

「ほら、これ」と言ってホソギヒョンの手にはバナナキックがたくさん入った袋が握られていた

ジミン「Aもジョングガもほんとこれ好きだよなー」

1つ袋を取り出して開けるジミニヒョン

ジミン「ほら、口開けなよA」

「ヒョンが食べさせてあげる」なんて目が無くなるぐらいの満面の笑顔で言われたら口を開かないでは居られなかった

僕の口にこれでもかと言うぐらいお菓子を詰め込むとこれまた満足した様子で「おいしい？」なんて聞いてくるヒョン

さっきの夢なんて忘れてしまうぐらいに甘くて美味しくてふわふわした時間

ホソク「ジミナー、もうそろそろ面会時間終わりだから帰るよ」

そう言われ寂しそうな顔して立ち上がるヒョン

ジミン「じゃあね」

ホソク「明日はみんなで来るから」

「おやすみ」

そう言って2人は病室を出た