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それから記憶のないラウールと一緒に過ごしていった。同じような日々を過ごしていたら記憶が戻るかもしれない。そう思っていたが、ラウールの記憶はなかなか戻らない。
焦っても仕方のないことだとは思う。このことに関しては、誰も悪くないと。
でも、寂しいのは寂しくて。
いまだに自分が悪いと思っている向井と目黒は、ラウールを見る度に泣きそうになっている。
ラウールの手前、泣きはしないが。
その度に、佐久間や岩本が2人を元気づけていた。
白「………」
緑「どうしたの？ラウール」
白「いや。何か申し訳ないなって」
緑「え？」
白「皆さんのことを忘れて、本当に申し訳ないなって」
ラウールが悲しそうな顔をしていたので阿部が聞いてみると、ラウールは申し訳なさそうにそう答えた。
それを聞いた阿部は、笑顔を浮かべながらラウールの頭を撫でる。
緑「謝んないで、ラウール」
白「でも、」
緑「俺らはね、ラウールがここにいてくれるだけで幸せなの。だから、そんなに悲しい顔しないで」
ラウールを安心させるようにそう言えば、照れくさそうに笑ってくれて。阿部はホッとした。
白「僕、皆さんのこと思い出せるように頑張ります」
緑「絶対に無理しないでね。頭とか痛くなったらすぐに言うこと」
白「はい！」
青「それ、無理すんなとか阿部に言われても説得力ねーぞ」
阿部とラウールの会話を聞いていた渡辺が割って入ってきて。ギロリと渡辺を睨む阿部を見て、ラウールがお腹を抱えて笑っていた。
ラウールの記憶が戻らなくても、前のように楽しく過ごしていた。
このまま穏やかにすぎて、そしてゆっくりとラウールの記憶が戻ればいい。
そう思っていたのだが、深澤達の中である考えが生まれ始めた。
記憶のないラウールは、自分達から離れた方が幸せなんじゃないか？と。そう考えてしまったのだ。
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アーサー(プロフ) - ラウちゃんが修学旅行に行っちゃう話が見たいです！ (2022年10月27日 8時) (
レス) id: 94981e7597 (このIDを非表示/違反報告)
未彩季(プロフ) - ななさん» 作者様が忙しく更新されていません (2021年3月15日 22時) (レス) id: 719acb52df (このIDを非表示/違反報告)
なな - いきなりのコメントすみません！この小説は完結したのですか? (2021年3月6日 22時) (レス) id: ce1229467a (このIDを非表示/違反報告)
うどん(プロフ) - リクエストお願いしても宜しいですか？屋敷に敵襲がやって来て、皆の前で白さんが人質に取られて倒れてしまうほど傷付けられたのを見てしまい、暴れまくるというお話がみたいです！ (2020年9月5日 23時) (レス) id: ed9b238989 (このIDを非表示/違反報告)
芽那(プロフ) - ありがとうございます！ (2020年9月3日 20時) (レス) id: b51a0fe72c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふーちゃ
| 作成日時：2020年7月22日 17時
