episode1 ページ2
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「なんだよ、海賊やめちまうのか？」
貴『まあ…もう海賊やる理由もないし』
海を放浪中にある島で偶然、再会してしまった赤い髪の大男
幾年ぶりに酒を酌み交わし、昔話をしていた。
会わない間に老けたこの男は、今や海賊団の船長らしい。
貴「お前は随分老けたね……酒臭いし」
「お前は相変わらずガキの面。子供は酒飲んじゃいけねえんだぞ」
貴「お前より年上だっての」
「ﾊﾊﾊﾊｯ！そりゃそうだったなぁ！」
貴「相変わらず…うるさいな……シャンクス」
シャンクス「賑やかの間違いじゃねえか？」
貴「いいや、うるさい」
シャンクス「なんだよ厳しいなぁA」
少し離れた場所では、今のシャンクスの仲間達が宴で大盛り上がり。
その光景を見ていると、自然と昔の景色が脳裏に浮かんだ。
シャンクス「んで、なんで海賊辞めるんだ」
貴「だから、僕にはもう海賊をやる意味が無いんだって」
シャンクス「なら、俺の船にこい(貴「やだ」)
なんだ、つれないな」
貴「誰かお前の船になんか乗るかよ」
シャンクス「俺の船は楽しいぞ？！」
貴「とにかくお前の船だけはお断りだ」
シャンクス「はぁ…お前は昔っからそういうとこ頑固なんだよなぁ
だから男1人も捕まえられねえんだぞー」
貴 「うるさい」
僕にとって海賊は……あの頃だけなんだ。
あの人が生きていた時代こそが僕の海賊時代。
あの人が生きていない今…僕は海賊をするメリットを感じない。
シャンクスやバギーのように憧れて、何か目標がある訳でもないしね。
シャンクス「んで、海賊辞めて何するつもりだ？」
貴「海軍になる」
シャンクス「は？」
貴「海軍に入ることになった」
シャンクス「…は？お前何言ってんだ」
貴「本気だけど？」
シャンクス「いや、まてまてまて…どういう経緯でそうなった？！」
貴「あー……」
シャンクス「お前、海軍は海賊からしたら敵みたいな感じだろ…それを知らなかったわけでもねえのに 何言い出すんだよ。
冗談はその見た目だけにしとけって…(ｺﾞﾂﾝｯ…いてっ」
貴「まあ色々あんだよ。もう決めたことだし」
シャンクス「いやそれは納得できない。…お、おい！！A！！」
僕は最後に彼に微笑んで何も言わずその場から姿を消した。
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作者名：星に丸猫 | 作者ホームページ：
作成日時：2023年8月17日 3時
