キスフレ (ページ9)

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「ねえ神ちゃん今眠い？」

『え？』

「神ちゃんが大丈夫だったら、行きたい、です」

3ヶ月連絡とってて分かったことは、神ちゃんは意外と23時過ぎには布団にインすること。
そしてインしたあとは爆速で眠りにつくこと。
きっと今眠いであろう彼に運転させるのは酷な話だけど、せっかく誘ってくれたドライブ、行きたいに決まっている。

「でももうお布団でしょ？今度日にち決め…」

『Aちゃん』

「？はい」

行きたいなんて言ったけど今度また確実な日を約束すればいいか。神ちゃんは普段ならおねむの時間だし無理させると悪いな。と提案を口に出そうとすると遮られた。

『…今日さお昼に仕事終わってんやん』

「珍しいじゃん、半日お疲れ様」

『ありがとお。ほんで、家帰ってきて唐突にAちゃんドライブ誘おうと思って』

「あら、嬉しい」

『だから～、あの～、今日は～、』

「ん？」

『今日はあ、その、昼寝したからバッチリやねん』

「…」

『なんか言うて』

「いや、可愛さを噛み締めてます」

もう今そんなんええて～。と明らかに照れてる神ちゃん。
夜ドライブするためにお昼寝したんだ。ふうん。
なに、この成人男性可愛いんだけど。