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『ふふ、落ち着いた?』
「取り乱してしまい申し訳ありませんでした」
『や、ふふ。面白かったし、嬉しかったからええよ』
「かたじけねえです」
DVDの感想を恐れ多くも本人に、少ない語彙をフル活用で伝えて満足したあと時計を見てびっくりした
「えっ待って、やばい、あとちょっとで終電」
『あれえ、ほんまや』
急に現実に引き戻され急いで用意しようとするも、だめだ絶対間に合わない。
タクシー呼ぶか?あー痛い出費だなあ…
あたふたしている私を他所に、神ちゃんは冷静で
『泊まってく?』
「…え」
え、何。泊まってくって言った?
突拍子もない神ちゃんの提案に思わず動きが固まる。
『タクシー代全然出すけど、なんか帰りバタバタしてまうしAちゃん嫌じゃなかったら泊まっていったら?』
「え、いや、でも」
『家からは俺の車では送って行ってあげられへんし、タクシー代も俺払ったら絶対気にするやろ?』
「うっ、それは…」
『泊まってくんいや?もちろん心配せんでも何もしやんよお』
俺明日仕事やしい、と言う神ちゃんにむしろそこの心配はしてないというか、それはそれで寂しいというか…な邪な気持ちを押し殺して
「嫌じゃない、です。…お世話になります」
『くつろいでいってくださ〜い』
結局好きな人の家に1泊して行くことになった。
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作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=ssecret777&scr=novel/tetetetetete1... 作成日時:2019年11月2日 14時