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『改めて、初めまして神山智洋です』
「初めまして、AAです」
「あいつらほんまに帰ってもうたみたいやからとりあえずどっか入ろっか」
可愛い可愛い友達をこんな状況で置いていくのかあの夫婦は、と怒りと呆れを超えてむしろ面白くなっていた私に神山さんは近くのカフェに移動しようと提案してくれた。
確かに大の大人が初対面特有ぎこちな雰囲気を出しながら公園で突っ立ってる訳にもいかない。
まず芸能人がこんなところで突っ立ってちゃまずいな?と思い直しすぐに歩き出した。
公園から1分程で着いたカフェは
マスター1人で経営してる落ち着いた雰囲気のお店。
ここなら神山さんもバレる心配がないな。
注文した飲み物が運ばれてきて、やっと一息ついたとこでこのおかしな状況にまた思考を巡らせる。
目の前でミルクティーを嗜んでいるのは本当にあの神山さんなんだろうか。
友達置いてきぼり夫婦は神山さんと知り合いだったの?すごくない?
紹介って、どういうこと?友達欲してるってこと?
芸能人の交友関係は広いのかと思ってたけどそうでもないのね?そういうことなのね?
謎すぎるこの状況に疑問しか浮かばず、気がつけばガッチガチに緊張していた。
さっきからアイスティー飲むか、おしぼりを畳み直すかしかしてないな私。
『めっちゃ緊張してない?』
「いや、そりゃしますよって言うか、まだ状況を飲み込めてないと言うか…」
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作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=ssecret777&scr=novel/tetetetetete1... 作成日時:2019年11月2日 14時