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「ごめんミリョン、待った?」

「ううん」







ジミンを屋上に来るよう誘った。

伝えるために。

ジミンはそんなこと知りもしないから、中学生みたいに、呼び出して告白でもされるのかとわくわくしてるのが、私でも分かる。







「何?話って。

僕もミリョンに話したいことがあるんだよね」







そう言って私の顔を覗き込んだ彼の顔から笑顔が消えた。



泣いていたんだ。私。







「あの...ねッ......私、...っ...過去から来たのッ......」






「.........」






「いつか.....................帰らなくちゃ...ッいけないの」







ジミンの顔を見やると、彼はさっきまでの硬い表情はどこへ行ったのか、うっすらと優しく微笑んでいた。







「...............そっか」







彼はそれだけ言うと、目に涙をいっぱいに溜めて、それでもにこりと笑った。







「ミリョンは、僕の人生に突然現れた天使だから。








...天使は、ずっとは人間と一緒にいられない」









彼が一生懸命に笑ってるっていうのに、私はどうしても自分の涙を止められなかった。









「だけど、天使は側にはいられないかもしれないけど、ずっと皆の心の中にいるんだよ」







そう言って抱き締める彼の腕が力強くて、胸があたたかくて、私の嗚咽は更に酷くなる。







秋晴れの空の下、私は彼の温もりを側に感じて、生まれて初めてなぐらいに泣いて泣いて、泣いた。

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作者名:寧桜 | 作成日時:2018年4月14日 22時

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