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61. ページ12

「人......殺し」







私の手首から溢れだしていた血を思い出す。








「そう。しかも、地球人の政治家ばっかり」

「これでまた、チョンサへの風当たりが強くなってるってわけ」

「......そう、なんだ...」







深刻そうに二人は話すけど、ごめん、私それどころじゃないみたい。







初めて、もう記憶を取り戻したくないと思ったの。







私の手首には、傷一つ、残ってない。








どういうこと？








怖い。

思い出すのが。




でも、私の中で何かが、徐々に感触を取り戻しつつある。

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作者名：寧桜 | 作成日時：2018年4月14日 22時

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