花の里4 ページ6
そして夜が明け、縁花さんにそれを報告する。
「すみません、荒らしの犯人とやらは居ませんでした。そこで１つ聞きたいことがあるのですが。あの畑の下には何か埋まってはいませんか？」
少し困ったように考える縁花。
すると次はハッとした表情をして
縁花「まさか••あのいい伝えが本当だとしたら•••」
そう言い、部屋の奥から巻物を取り出した。
古くて少しカビが生えているようだ。
そこに書かれているのを説明すると、
この花の里は上から見ると5つの花びらが咲いたような花の形をした地形だった。
時間は流れ、地形も少しずつ変化してもうそうは見えないが、300年前、その花の中心を位置する場所が誰かの手により花を咲かせていき、綺麗な花畑になった。
それから里の者はその花畑を維持し続け、今に至るという。
手入れを怠り、花を枯らすと災いが起こるといういい伝えがあるようだ。
ここ最近、雨が少なく、ほんの一部が枯れてしまったらしい。
「なるほど••しかし、残り2つの畑に埋まっているものを調べない限り、この謎は解けません。結果掘り起こす形になりますが、終わり次第、復興作業を手伝わせてもらいますので、許可を頂けますか？」
縁花「はい。お願いします。」
そうして、残り2つの畑の花を傷つけないように、とりあえず移し替え、土を掘っていく作業を始めた。
ナルト「だぁー！！めんどくさいってばよー！！！」
「そりゃそうでしょ！雑草を抜くのとは違って、根っこを残したまま移し替えるんだから。また種から育てるのって大変なんだよ？」
ヒナタ「ナルトくん、頑張ろうっ。」
ナルト「ぬぁー！くっそ！さっさと終わらせて何が埋まってるのか確かめてやるってばよ！多重影分身の術！」
ヒナタ「ナルトくんが、いっぱい•••。」
「ナイス！ナルト！」
ナルトの影分身のおかげで、暗くなる前にその作業は終わった。
「あとは掘るだけだね。気をつけて、音もなく上がってくるみたいだし正体は何か分かってないからね。」
この掘る作業もナルトの影分身にお願いしたい所だが、さすがにさっきので疲れてるようで少し仮眠をとらせることにした。
「ヒナタ、何か見える？」
ヒナタ「さっきから見てはいるんだけど、特に何も•••。」
「そっか。とりあえず掘ってみよう。」
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作者名：てた | 作成日時：2019年6月2日 11時
